何かに没頭すると、それがすべてになってしまう。
そんなことはありませんか?
質問力のことを学びするると、質問ばかりしたくなります。

1. 適切な質問を適切なタイミングで行う
質問力の研修を企業で行った時のことです。
課長や部長など管理職の方に質問を学んでもらうと、こんなことが起こります。
真剣に受講しているがゆえに、今まで命令ばかりしていた部下に対して質問をすればいいということに気づきます。
すると、会社に戻って立て続けに部下に質問をしてしまうのです。
たくさん質問をすれば成果が出るというわけではありません。
適切な質問を適切なタイミングで行わなければ、逆効果になります。
ところが「たくさん質問すればいい」と勘違いしてしまい、やみくもに質問することで、かえって、お互いの関係性まで悪くなってしまうのです。
このケースでは、相手のための質問をするのではなく、質問することが目的になってしまっています。
目的と手段を取り違えているのです。
本来したかったことは、相手が自分の答えを見つけてくれることであり、質問はその手段でしかありません。
2. 質問上手な人ほど、質問を頻繁にはしない

相手に対して、本当に効果のあるエネルギーのこもった質問をしようと思ったら、質問をする前にするべきことがあるのです。
どんな質問をしたらいいか、それを考えるためには相手の話をたくさん聞く必要があります。
ぼくであれば1時間あったら、相手の話を聞くことに55分は使います。
相手に興味を持って話を聞き、その上でこれぞという質問をするのです。
質問上手な人ほど、質問を頻繁にはしません。
しっかりと話を聞くことをしないと、いい質問ができないことを知っているからです。
いい質問をするために、相手の話に耳を傾けてみましょう。
そして、じっくりと質問をつくり上げましょう。
質問せずに何をしますか?