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ストックホルム

好きなものが揃うと、どこにいても自分の世界ができる。北欧から妻へのお土産

2026年9月10日

10日間の北欧の旅から、パリの家に帰ってきました。

玄関を入ってすぐ、スーツケースを開けてお土産を取り出そうとしながら、ぼくはもうラジオの録音を始めていた。「今帰ってきて、すぐラジオ?」と、妻はずいぶん驚いている。
でも、この驚いた顔ごと、記録しておきたかったのです。

夫婦が10日間も離れて過ごすのは、結婚してから初めてのこと。
だからこのお土産には、ぼくなりの理由がぜんぶ詰まっています。

出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.248 北欧のお土産
▶ エピソード全文・音声はこちら → Listenで聴く

1. フクロウと月と星の、しおり

紙袋から、ひとつずつ取り出していく。
最初に出てきたのは、旅の最後に立ち寄った小さな島の文房具屋で見つけた、マグネットのしおり。

袋を開けた妻の顔が、ぱっと明るくなる。フクロウがいて、月と星がある。妻が好きなものが、この小さな一枚に全部そろっているのだから、無理もない。

お店でこれを見つけたとき、ぼくは迷わなかった。誰かの好きなものを知っているというのは、こういうときに効いてくる。「本のしおりだけど、ノートに使おうかな」と妻が言うのを聞きながら、選んでよかったと思う。

魔法の質問
見た瞬間に「この人のもの」と分かる組み合わせは、なんですか?

2. 写真にしか見えない、森の絵

次に出てきたのは、ストックホルムで買ってきた絵はがき。北のほうの森を描いたものです。

「え、これ写真じゃないの?」と妻が聞く。ぼくも最初はそう思った。近づいて見ても、絵だとは信じがたいくらいの精密さで、森の湿った空気まで伝わってくる。

この絵に出会ったのは、地元のアーティストの作品を集めた小さなお店。展示はぼくが訪れる前日に始まったばかりで、原画も売られていたけれど、旅の途中で持ち歩くことを考えて、はがきを選んだ。
妻が少し前に「森を感じたい」と言っていたことが、頭のどこかに残っていたのだと思う。

もう1枚は、そのお店のオーナー自身の作品。オーナーもアーティストで、自分のギャラリーを持ちたくてこのお店を開いたのだと話してくれた。「ストックホルムには何日いるの?」と聞かれて「1日だけ」と答えると、心から驚いた顔をされた。観光客がわざわざこんなところまで来るのか、と。

でも、そういう場所にこそ、覚えていた誰かの言葉に応えてくれるものが置いてある。

魔法の質問
誰かが「感じたい」と口にしたことを、あなたは覚えていますか?

3. 両手で抱えられる、フクロウの小皿

3つ目は、小皿です。

フクロウの赤ちゃんが、両手に抱えられるくらいの大きさで、まん丸の目でこちらを向いている。背景は、妻の好きなブルー。
妻は手のひらにのせて、しばらく眺めていた。

「アクセサリーを置くのにちょうどいい」と言って、割れないように袋に入れて持ち歩くのだそう。そして、こんなにフクロウのものがある国なら自分も行ってしまおうかな、とまで言い出した。

お土産が、次の旅の種になる。渡した側としては、これ以上の反応はありません。

魔法の質問
あなたの好きなものが、たくさんある場所はどこですか?

4. 生キャラメル専門店のチョコレート

最後は、旅の途中のビデオ通話でも見せていたもの。ストックホルムにある、生キャラメル専門のお菓子屋さんのチョコレートです。

キャラメルだけでも驚くほどの種類があって、ぼくはひとつずつ試食して、いちばん美味しいと思ったものを選んだ。アーモンド入りのキャラメルを、ダークチョコレートで包んだもの。三角形のかけらが、いろんな形で袋に入っている。

妻はその場で袋を開けて、ひとつ口に入れた。「うまい」と、ひとこと。
チョコレートというより、ほぼキャラメル。コーティングの中に、キャラメルとナッツが詰まっている。

手をチョコレートだらけにしながら、ティッシュを取りに行き、「大事にいただきます」と妻は言う。ぼくはそのお店で生キャラメルのソフトクリームを食べてきた、と話したら、それはそれでうらやましがられました。

魔法の質問
誰かのために選んだものを、最近いつ渡しましたか?

5. 好きなものが揃うと、自分の世界ができる

そんなお土産披露の会でした。

「好きそうなものを買ってきたでしょ」と言ったら、好きそう、ではなく全部好き、と妻。
そして何より、元気に帰ってきてくれたことがひと安心だった、と。

この10日間、毎日泣いていたらしい。というのは冗談だけれど、午前中は会議が続いて人と話していたし、ぼくとも電話をしていた。それでも、やっぱり違ったのだそうです。
ぼくにとっても、同じでした。

いま妻は、テーブルにお土産を並べている。フクロウと、月と、星と、夜空と、森と、木と、チョコレート。まるで小さな祭壇のように、妻の世界がそこにできあがっていく。

どこにいても、好きなものが揃うと、自分の世界は作れる。
北欧で買い集めたものを並べる妻を見ていて、そのことを教えてもらった気がしています。

魔法の質問
あなたの世界を作るのに、欠かせないものはなんですか?

Filed Under: ライフスタイル, 旅 Tagged With: お土産, 北欧, ストックホルム, ライフトラベラー, 夫婦, 好きなもの, パリ

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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