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しつもんカンファレンス

『誰にも話せなかったセックスの話』しつもんカンファレンス2018

2019年10月8日

【誰にも話せなかったセックスの話】
パートナーシップ×言えないことこそ大事×性教育

性の授業を本格的に受けたことはありますか?

今まで触れてはいけない、話してはいけないという思い込みで
人に話したことがなかったかもしれません。

そして、セックスにおける対話を真剣にしたことも
なかったかもしれません。

子どもたちに性教育を行っている専門家や
パートナーシップにおけるセックスカウンセリングなども
行っている専門家たちの会話をここでききましょう。

しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション5C

壇者情報
スピーカー/
ハートリー 明子
https://bodymindorganic.com

鳴神 恵美
スーパーバイザー

山崎 明美
セクシュアルヘルス・コンシェルジュ&大学教員
http://akemi-yamazaki.com/

中島 雅美
https://ringoro.jp/

質問家/
塩見 恵美
パートナーシップ研究家
http://aisare-tuma.com

1. 会話だけではなくて体の距離も縮めたい。みんな本当は話したいんだよね、性の話、セックスの話。

塩見 恵美(以下、塩見): 「誰にも話せないセックスの話」というテーマで、4人のスピーカーの方にお伺いしていきたいと思います。誰にも話せない……、どんなことだと思われますか? 思いついた方からどうぞ。

ハートリー 明子(以下、ハートリー): 卑猥(ひわい)なこと。
例えば”タブー視されていること”かな、不倫とか。日本ではバッシングがすごいじゃないですか。海外では不倫なんて誰も気にしてないですよ。そういう”タブー視されていること”とか、”セックスレス”とか、普段は誰にも言えないじゃないですか。そういうことかな、と思いつきましたが……

鳴神 恵美(以下、鳴神(鳴ちゃん)):最初このテーマを見たときに「誰にも言えないことって何かな?」と考えたら、すごく”マニアックな好み”ってあると思うんですよね。何をされたら嬉しいかとか、体を触れられるのもそうだと思うんですけど、そういうことって友だちにはあんまり話さないですよね。自分とパートナーの間でお互いに何をしたら気持ちいいのか、会話し合って育んでいく行動だから、それかなーと思ったんですけど……(中島(りんごろ)を見て)どう?

中島 雅美(以下、中島(りんごろ)):誰にも言えない……、誰も言えないからこそ、研究心を煽(あお)られるというか、自分の中で見つけていくことが答えなのかな、と思っていて。だからこそ、誰かによって共感してもらおうとは思ってない話なのかなぁー。ただ自分の中ではすっごい気持ちいい、自分完結で終わるという感じかな……。

山崎 明美(以下、山崎):私は普段看護師というか保健師なので、相談を受ける側なんですよね、誰にも話せない相談を。割とよく受けるのは、「セックスしたいけどできない」「夫のことは好きなんだけど欲求を受けられない」「応えられないので辛い」とかなんですね。あと更年期になって女性の体が変化すると、セックスがしにくくなるんですよね。そういう場合はどうしたらいいかとか。

男性の友人たちからは、メタボリックシンドロームとセックス能力って関わっているので、「この頃ちょっとできなくなったんだけど、どうしたらいいか」とか、そういうことがこのタイトルを見たときに頭にパッと浮かびました。

鳴神(鳴ちゃん):話したいんだよね。本当は話したいんだよね。問題として思っているんだもんね。だから誰かに相談したい。

山崎:うんうん。そうですよね。それはあるかもしれませんね。やっぱり相談してくるにはハードルがあると思うんですよね。

だから、例えば講座で「更年期の体の変化の話」をしたあと、「ちょっといいですか?」って来て20〜30分話したり、(講座という)入口が必要という感じです。ずっとセクシャルヘルスをやってると、とにかく”性”というだけで壁を感じる人が多いと思います。その辺は(皆さん)どうですか?

ハートリー:多いですね。私はオンラインで、インターネットでやってるので、その垣根は低いんですよね。動画で一方的に私のことを知っていただいて、信頼していただいて、「実は私………(てんてんてん)」みたいなのが「がーーーっ」って(送られて)きますから。

みんな心に傷を負ってるんですよね、幼少期とかね。なので、そこからずっと引きずってる。 みんな実はもっと愛されたいし、変態になりたい。けど、なれない。

だからりんごろの変態さ、追求を見習ってほしい。すごいもんね、探求心が。そこら辺は私なんかより全然すごい!

中島(りんごろ):うん。相手に対してはオープン。いろいろやって、彼の新しい反応を知りたいんですよ。

ハートリー:ああ~確かに確かに。

中島(りんごろ):彼はここオッケーかな?だめかな?ダメだったから、喜ばれなかったから嫌われた、じゃないんですよ。「このパターンは今の彼には合わないんだな、どういうときだったら受け入れられるのかな?」というのをいちいち研究するのが好きなの。

山崎:私は、30代ずっと一緒にいたパートナーは、”性”のことを2人で語り合っていくタイプだったんですよ。それまでの人は、そこまででもなかったんですね。でも「語り合おう」ということで、「恥ずかしいことじゃないから」ということで、なんていうか~ね~(照れくさそうに)、”(男性の)自分のもの”にニックネームをつけたりして。

全員:お~~~(爆笑)!!!

山崎:セックスはどうしたいとか、結構シンプルに話してたので、そういうのが良かったですね。

ハートリー:いいですよねー。鳴ちゃんはすごいオープンでしょ?

鳴神(鳴ちゃん):オープンですね。
マニアックなのをお互いに追求するし、私はだんだん好きになっていくタイプなんです。彼は普段は一緒に買い物とかしてても、どっちかって言うと亭主関白というか「俺が!俺が!俺についてこい!」みたいなところが若干あるんですけど、まぁセックスしたら「かわいい〜子犬」みたくなっちゃう(笑)。

かわいい~子犬みたくキャンキャンなっちゃうんです。
そういう”ギャップ萌え”ですよ!

女子も”ギャップ萌え”しちゃいますよね。普段の強い彼も大好きだし、かわいい子犬みたいな彼も大好きだし、ますますはまりますよね。この人のもっと知らない一面が見たいと思うし、その顔を見せてもらえる自分になりたいと思うし、自分自身もすごい磨こうと思うし、だからいろんな本を読んで研究しちゃいますよね。

2. だんだんセックスレスに……でもやっぱり自分の欲求に素直になりたい

塩見: 今みたいに(相手が)応えてくれる場合はね、そういうふうにどんどん研究が進むと思うんですけど、女性って私も割と勇気を出して言うんですけど、応えてもらえなかったら、たぶん「グサ―ッ」ってなっちゃうと思うんですよね。

中島(りんごろ):子どもたちがいたから、だんだんセックスレスになっていきましたけど、自分はやっぱり”触れ合いたい”という欲求があったんです。性欲だけではなくて仲良くなりたいの。会話だけじゃなくて体の距離も縮められたらいいという1つで始めて、だんだんそれがマニアックになっただけで。”最初は自分の欲求に素直になっただけ”。

「私はもう少しこういうふうにしていきたい」ということを話しながら、徐々に上げていったら全然傷つかないんだなというだけで。

塩見:その最初の段階というのは、まず何から始めたらいいと思いますか?
セックスが最近ちょっとできていない、セックスレスって言われてる、私たちはそういう夫婦だっていう場合に、まず何から?

ハートリー:だいたいそういう人って、答えを言っちゃいますけど、「自分は愛される価値がない」と思っているんですよ。

そこの潜在意識が表面化して、相手にそうさせてるだけなんですよね。結局は自分なんです。”相手が鏡”とよく言いますけど、女子は結構多いですよね、価値を認めていない人。自分は愛されて当然だと言えます? 言えない人多いですよ。

セックスじゃなくてもいいんですけど、「自分を大切にする」「自分を大事にする」「自分がやりたいことをさせる」「自分の魂が求めていることをさせる」、あとさっきのりんごろの「欲求を満たしてあげる」というところからやると、結構ね、目の前が変わってきたりするんですよ。

山崎:それはだいたい何歳ぐらいの人が多いんですか? 相談してくる人は。

ハートリー:30代、40代の独身の人もいれば、夫婦の人もいて不倫の人もドロドロの人もいます。まあでもそれをジャッジしてないんです。「どんどんやりたいように、言いたいように言って下さい」と言っています。

塩見:やっぱり根底に「これをしてはいけない」とか、「何々でなくてはならない」というのがあるとハードルが高くなるのでしょうか?

ハートリー:そうですね、だいたいみんな「制限・ブロック・ブレーキ」で生きているんです。日本に住んでいる人は多いですよね。知らず知らずにブロックをつくっていて、”セックス”のことなんて話すところもないし、男の人がみんな AV(アダルトビデオ) で学びすぎなんですよ。

男の人に言いたい! AV、 日本の AV とか最悪ですよ、あれ。だってあれって男性が射精するためだけにつくってるじゃないですか。なので、いかなくてもいいという、根本の大前提を変えないと日本の性社会って良くならないと思うんですよね。すごいこと言ってます? 私。

塩見:じゃあ海外の(AV)は違うんですか?

ハートリー:(きっぱり)いえ、一緒です!

会場:(爆笑)

3. セックスレスになる理由もいろいろで、性の話に「普通は」は無い

山崎:セックスする人としなくてもいい人と、30~40代くらいから分かれるのかなーと思いますね。

自分が企業で働いていたときに、ものすごく忙しかったので、やっぱりここまで働いちゃうと性欲がなくなる男性も多いのかなーと思います。仕事場で大学生を見ていても、20代っていちばん男性ホルモンや女性ホルモンが出て、セックスができる時期なんですけど、あまり興味がない人もいて、そうかと思うと男性性やセックスの能力が強い人もいるし、セクシャルヘルスや性の傾向を教えていると、「普通は」とか「通常は」という言葉は禁句なんですよね。

あと、男性はメタボリックシンドロームと性能力は関係するという話、知っていますか?

全員:……

山崎:聞きたい?

ハートリー:聞きたい聞きたい!

山崎:ペニスの中の血管って1ミリぐらいしかなくて、興奮するとそこに血液がガーって流れ込んで勃起するわけですね。ということは、そこが動脈硬化を起こしていると勃起しにくくなるんです。血液が通りにくいから。だから、ED薬って実は血流を良くするためにも使われるんですよね。EDって性のことだけでなく、健康管理なんですよね。セックスレスになる理由も本当にいろいろあると思います。
※ED:Erectile Dysfunction 勃起機能の低下

ハートリー:そうですね、いろんな視点があって、いろいろ複雑化してますね。

山崎:解決策はその人それぞれなんですけど……。

ハートリー:でも「問題」というのは、2人がいて、どっちかがセックスしたい、どっちかがセックスしたくない、これが問題なんですよ 。セックスしたくない、したくない、が両者だったら全然しなくていいですよね。「手つないで一緒にいて幸せ」でいいじゃないですか。だから「セックスしよう!」という会じゃないですよ、これは(笑)。

山崎:組み合わせですよね。

ハートリー:そう、組み合わせですね。

山崎:更年期の方の PTA の集まりに呼んでいただくことがあるんですけど、いつもは”子どもにとって”っていう講演を年に2回やってるんです。でも、”子どもにとって”ばかりが多いので、自分たちのことを少し考えたいということで「年齢変化と性の健康」みたいなことで話をしたことがあるんです。

あとで感想を見ると、「”今日だけ”はちょっとだんなさんに優しくなれそう」という意見があって。”今日だけ”じゃないんですけど……(泣)、みたいなのはありますね。

ハートリー:優しくないんだね、みんな、だんなに。

山崎:どうでしょうね、素直にセクシャルな話が言えないって、普段のコミュニケーションにも何か問題があるのかもしれないですね。

ハートリー:”おセックス”って一言で何ですか?りんごろにとって。

中島(りんごろ):えー、「心の潤い」。

ハートリー:いいねー、鳴ちゃんは?

鳴神(鳴ちゃん):私、「体の対話」。体でする対話ですね。

ハートリー:すごい!私的には最高の、「最上級のコミュニケーション」って思っています。

山崎: そうですね、コミュニケーションですね。体と気持ちと両方整わないとうまくいかない。

ハートリー:女性って穴が空いてるじゃないですか。だから男性からそこを埋めてもらって初めて完結するという説もあるんです。そういう意味で女性ってその喜びを知らないで生きているとあれなのかな、結局、女性ってそこを求めてたりするんですよ。コミュニケーション+男性に穴を埋めて欲しい、みたいな。ちょっと依存的な考えになっちゃうかもしれないんですけど。

山崎:いろいろですね。人それぞれだけど、やっぱり自分の自己肯定というか、「自分の存在価値を男の人とのセックスで代替にしてる」ということがあって。

セックスは手っ取り早く親近感が持てる行為だと思うんですね。肌感覚があるから。だから若い人じゃなく、大人でもセックスをすると相手と信頼が結べたような錯覚しやすい行為でもあるのかなと思います。

ハートリー:それが SEX 依存症とかになるんですね。

山崎:依存症とか。まぁ、そこまでいかないまでも、すぐにあの……

ハートリー:お股開く?

山崎:(言ってくれて)ありがとうございます。そうですね、そういうこともありますね、たまにはね。

鳴神(鳴ちゃん):でも本当にそうで、自分自身の軸がぶれていたり、ちゃんと定まっていないから誰かに自分を埋めてもらいたい。体もそうだし、心もそうだし、一時的な錯覚で自分を保てたっていう部分はありますね。

中島(りんごろ):仕事が忙しいというのもありますよね。プロセスにエネルギーを使うより、手っ取り早くできちゃうほうが楽というのはあって、そのときに満たされてエネルギーになるならとも思うけど、でもそれはプロセスやつながりに喜びを持てるということを知らないだけだと思うんですよね。

例えば、すごく仲良くて幸せそうでスキンシップが多い親って日本は特に少なくて、それが当たり前。むしろ親は子どもにはスキンシップを見せない人が多いから、子どもがそうなっていかない。私は子どもが小さいときから、あえて触れることを10歳まではすごくやると決めていました。スキンシップがあることが当たり前、ないと寂しいぐらいになって欲しい、そして性のことを話せる環境でいたいなと思っていました。

ハートリー:いいですね。いいよね、お母さんがこんなにエロいとね(笑)。

4. 「どうしたらもっとお互いが気持ちよくなれるんだろう」と考える

山崎:今、学校の先生が「性の話や性教育をどうやったらいいかわからない」という声があるんですね。私も「性感染症予防」とか「望まない妊娠の予防」とか、先生方が心配なテーマを外部講師として依頼されることがあるんです。

そうかと言えば、保護者が集まるところで「性教育はすごい大事ですから!」という性教育に熱心な学校もあるんですよ。差があるんですよね。これは海外でも同じです。

りんごろみたいな親はまだまだ少数派で、大学生を見てると「性のことは言ってはいけないもの、隠すもの」という感覚の人も多いですよね。

ネットでは、ハートリーさんのように性のことを語っている人にメルマガの読者がすごくいるじゃないですか。性教育をやっているネットも人気だし、みんな欲していますよね。

ハートリー:みんな欲してます。欲してます。

中島(りんごろ):大っぴらにする必要はないかもしれないんですけど、唯一パートナーとは大っぴらにしていいと思うのよね。そこでいろんなことをやることが一番いいんじゃないかなと思って、私は研究を重ねているんです。

ハートリー:これ絶対に大事。

中島(りんごろ):そうそうそうそう。お互いに「言えない」とかそういうところに視点を置くのではなく、「どうしたらもっとお互いが気持ちよくなれるんだろう?」。

だって美味しいものを食べたい、じゃあ料理上手くなろう、本を読もう、とか思うわけじゃない? それと同じように考えたらいいと思うの。考え方を変えるということ。

もっともっと深く一生この人とやって行くんだったら、もっともっと知り得るところまで知りたいという方向に。

塩見:性のことって2人で築き上げていくものだと思うんですけれども、男性のことは男性に、女性のことも女性に聞かないとわからないじゃないですか。でも、どこをどうしたら気持ちいいのかとか、どういうふうに男性に伝えたらいいのか、というのがわからない人が結構多いと思うんですけど、そういうのって自分で知るために何かされてますか?

ハートリー:やっぱりあのー、”1人エッチ”をお勧めしてるんですね。自分のツボを知らないと教えられないじゃないですか。なので1人エッチを大推奨しています。でも1人エッチだけだとちょっと飽きて、みんな欲求不満になっちゃうんで、ちゃんとパートナーにどこが気持ちいいかって……でも結構伝えられないもんですかね、これ。

塩見:そうですね、力加減とか、ねー。

ハートリー:「そこじゃねーよ!」じゃなくて、「も、もうちょっと~……」みたいな、なんか優しく言うとか。2人のそれ(伝え方)をつくらないとダメなんですね。その習慣と言うか(山崎を見て)ねー。

山崎:そうですね、世代もあるかなと思います。傾向と対策、自分のパートナーがどんなタイプか見極める、お見立てする。この人にはどの辺から伝えていくといいのかなってあると思うんですね。

例えばちょっとプライドが高い人にストレートに「こうして」というのは、ちょっとムッとしちゃうかも。「こういうのがすごく好き」「こうしてもらうとすごくいい」とか言ったり、あまり堅い話にならないように、「女性の体ってこういうふうになってるから、こういうふうにされるとちょっと痛くなったりするんだよね、一般的に……」みたいな話を私の場合はしています。シチュエーションも選んで。

皆さんはどうですか?

ハートリー:一緒にビデオ見るとかね、そういうエロいビデオ。
海外は子どもと絶対に別の部屋なんですよ。夫婦というものはリスペクトされてるので。日本の環境ってすごく難しいだろうなって思います。子どもと一緒に川の字になって寝るとかね。どんどんセックスレスになりますよね。 

5. 自分の体も、相手の体も愛でる。自分も相手も気持ちよく満たされる関係性を育んでいきたい。

山崎:”膣圧”を測る棒があるのは、結構女性誌でいろいろ書かれているんですけど、知ってますか?

ハートリー:皆さん”膣圧”知ってますか?”膣圧”。

山崎:出産した後に、女性の膣に棒を入れてぎゅっと力を入れてもらうと、どのくらいの圧がかかってるか数字が出るんですね。

これはフランスでは普通になっていて、なぜかと言うと「夫婦の速やかな夫婦生活(セックス)が幸せな家庭をつくる」という発想があるんです。みんながセックスしなければいけないというわけではないんですけど、出産したあと、普通の経膣分娩だとある程度膣が開くので、そのあと戻るのにやっぱりちょっと日にちを要するんです。

それで(膣圧を)測って、既定の数字になっていないときは、練習を教えてもらって、お家でエクササイズをして、また測るんですよね。

そういう「哲学」というか、生きていく上で「性」がどの位置づけにあるかというのが国によって違うんですけど、ありますね。

「性」は「生きること」と「生き方」と直結してるから、ものすごく大事なんです。生殖器やセックスだけではなくて、コミュニケーション、妊娠、出産の法律にも関わってくるし、子育てでも制度に関わるし、すごく(範囲が)広いです。

性=性行為、妊娠、出産とか、そこに集中しているような気がするから、話せなくなっちゃってハードルがかかったりするのかなって、性のことに長く関わっているとそう思います。

ハートリー:なるほどー。生き方ですよね、「性」はね。

ハートリー(会場に向かって)みんなはどれぐらい(セックス)してるの?

塩見:そうですね。じゃあ、「毎日」っていう人?

全員:会場:(照笑)

中島(りんごろ):手あげにくいですよね。頭で考えなくていいんじゃないかな。固定概念をなくして、男だから女だからとかも関係なく、「今日は頭を撫でてあげたいな」、そういうことから始めたらいいんじゃないかなと思います。

「仲良くしよう!じゃあセックス再開!」みたいに考えなくてもよくて、ちょっと手を添えてみよう、背中をさすってあげよう、とかね。男の人に抱かれることが大事なのではなく、女の人が抱きしめることも大事なときもあるでしょ。もし彼が立たないということがあったとしても、愛してあげることはできるでしょう?

「こういうことをしてもらったら気持ちいい」ということが伝えにくい場合は、自分がすごく尽くしてあげたらいいじゃないですか。「ここが気持ちよさそうだなぁ」ということを一生懸命やってみる。何となく見よう見まねでやってみる。そうすると相手の感じ方でわかってくるから。

そこまでやると、相手もだいたい「この子にもしてあげたいな」と思ってくるんですよ。それで「あー、じゃあ君はここが気持ちいいの?」って聞いてくれるようになったりもするんですよね。

なので、一旦自分からやってみるとか全然ありかなと思うんです。女の人からやったらおかしいんじゃないかとか……。

ハートリー:ないないそれ。結構女の人って「愛されたい!」と思っているくせに、「男のおちんどん食べるのいやですぅー」「フェラーリできませーん」みたいな、くれくれ星人が多いんですよね。私なんて好きな人ができたらもうー、その人の”おちんどん”しか想像してないです。どんなんだろう?とか。

鳴神(鳴ちゃん):見ちゃうよね(笑)。

ハートリー:え?どこを?アソコを直視?

鳴神(鳴ちゃん):直視はしないけど、普通になんか「どうなのかな?」っていつも想像しちゃう。

中島(りんごろ):私も可愛すぎて、愛おしすぎて。

ハートリー:そうそうそうそう。愛おしいよね。
結構女性って、そこを見たくない人が多いんですけど、「愛おしいもの」という感覚を大前提で接してあげるといいのかなと思っています。

これ結構重要なんですけど……
性器に対してコンプレックスを持ってる人って、自己肯定感がかなり低いんです。
自分の性器を直視できないとか、どこかで見て見ぬふりをしている人は、自分のことを大切にしてない、自己肯定感が低いというのを覚えておいてほしいです。

「性は自分の生き方とすべてつながっている」ので、結局そこが始まりじゃないですか? 皆さんの。そこを見て見ぬふりをしていると……

塩見:それは男性も女性もですか?

ハートリー:一緒です。結構そこ(性器)はコンプレックスを持っている人が多いんです。

山崎:まあでも、それは性器だけじゃないような気もするんですよ。いろんなことに人ってコンプレックスを持っているから、性だけすごくクローズアップしすぎなんじゃないのって思うこともあります。

好みとかね、ご飯を食べるのと同じようなことですよね。そういう意味では、自分の体にもっと関心を持った方がいいんじゃないかなと思うんです。健康であればセックスもしやすいじゃないですか?

ハートリー:確かに。

山崎:私のいる領域は医療系なので、体の病気や怪我で、セックス自体が不可能な場合もあるわけですよね。でもそこでセクシャルヘルスはないかと言ったら、スキンシップとか、いろんな形でできるんですよ。ペニスを可愛がりすぎちゃって痛くなっちゃう場合とかもあるから、それは違うやり方でお互いに”快”を追求するっていう本能的な部分もあるんですね。

あまりにも”性”がクローズアップされすぎている面もあるのかな、だから余計に”性”がお蔵に入ってるような感じになってしまって、話題に出しにくいのかな と思ったり。

ハートリー:「人それぞれの”快”を追求していく」というのがいいですよね、”おセックス”に限らずに。

鳴神(鳴ちゃん):手をつなぐだけでもホッとするし。

ハートリー:一緒に寝るだけでもね。

6. 更年期は「光年期」、女としてもっと生きていいというサイン

塩見:最後に個人的に気になることがあるんですけども、女を40年やっていると「リズムによって性欲が変わってくるな」ということがようやくわかってきたんですよね。性欲のリズムは、人それぞれ違うものなんですか?

山崎:基本的には更年期って男性の場合はホルモンの減り方がゆっくりで、女性の場合はガクって減るんです。更年期はいろんな症状が出るんですけど、その中の一つに「性欲減少」はありますね。

ただこれも個人差なので、ずっとしたいっていう人もいるし、ずっとしたくないっていう人もいるし、ホルモンに左右されるって言う人もいるし……。
(ハートリーを見て)ありますか?

ハートリー:私は一貫して、今のところはまだ若いのでイケイケな感じですけど、「女性のほうが30代後半で性欲が上がってくる」と平均的に言われますけど、それは本当ですか?

山崎:人によりますね。30代からは経験があるので、いい感じになっていくとは思うんですけど、絶対そうであるかはわからないです。

ハートリー:絶対そうかわかんないけど、傾向としては女性が性欲が上がって、男性が下がっていくんですね。私は日本と海外を結構比べるんですけど、「日本人男性は疲れてるなー」「ストレス社会だなー」「これは立たないなー」と思います。中には疲れているときになぜか知らないけど立ってる人もいますよ。

でも私のところに来てくださる方は、男性がしてくれなくて、女性が悶々としているというパターンが多いんですよね。それが離婚の原因になったり、不倫してドロドロになったり。「仮面夫婦で、セックスのパートナーは違うところにいる」という人も結構いらっしゃいますね。

それが良いとか悪いではないんですけど、「本当に自分が求める人生がどうなのか」って、やっぱり生き方になるんですよね。そういうところかな。それで質問はなんでしたっけ?

塩見:1ヶ月の間にリズムというのがあるのかなと思って。

中島(りんごろ):ある産婦人科の先生に聞いたんですけど、例えば濡れにくい女性が自分を潤すために一番したらいいことは何かというと、「心の潤いがいちばん潤う」と言っていました。先生は毎日のように女性器を見ているので、心の潤いと膣の潤いはすごく関係してるというのを実際に検証として思ってきたからこそ、心のケアをするという話をしていました。

あと更年期って、女が終わった、とかそういうふうに言われているけれど、そうではなくて、例えば生理があるということは何らかの体の浄化を起こしているんですね。それがなくなるということは「わざわざ浄化しなくてももういい」、「本当の一人前の女になれた」ということでもあるんですって。

しつもんカンファレンス2018

ハートリー:ほぉ~。

中島(りんごろ):今までは子どもや他のことに時間を費やしてきた人も、「これから私は女として生きていい」というサインで、更年期とは「光る年期(光年期)と書く」らしいです。

「もう他のことに何もとらわれる必要はない」「私は私、女としてもっと生きていいよ」という時代が始まるのが「光年期」。

一般的に言われているようなことだけがすべてではなく、「本当にそうなのか?」「それとは真逆の説があるんじゃないか?」そういうことを探すことも、すごく大事なことですよね。

自分の、今世でしかない体だからこそ大事に思って「どうやってこの体を喜ばせてあげようかな」、「そのためには彼が必要だな」と思ったら、その人に優しくしてもらうとか、自分を喜ばせることはすごく大切だと思います。

鳴神(鳴ちゃん):そうそう!一生女であるからね。この体で生まれてるからね。そこからどう女として生きていくかということだし、老いは止められないけど、歳とともに自分自身がもっともっと良くなっていく方法って、たぶんたくさんたくさんあると思うし、それを改めて考えるタイミングなんですね。

山崎:女性がずっとセックスをしようと思うと、ケアが男性以上にいるんですよね。だから自分の体を愛でて、それこそ1人エッチというか、マスターベーションをして潤いを自分でつくってあげて欲しいです。

特に40代50代になって(体が)萎縮しちゃうと、戻すのがすごく大変なので、そこが男性と違うところなんですね。これから人生100年ですし、自分の体を「愛でる」って大事ですね。

塩見:はい。もっともっとお話を伺いしたいところなんですけど、これでタイムアップとなってしまいました。印象に残ったのが、「自分を愛でる」「自分を大切にする」「自分を知る」というところだったなと思います。

本当に皆さん、今日はどうもありがとうございました。

全員:ありがとうございました。

会場:(拍手) 

魔法の質問
・セックスと聞いてどんなイメージがありますか?
・なぜ性を学ぶことが大切だと思いますか?
・パートナーシップで大事なことは何ですか?

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。

Filed Under: 自分探し, 恋愛, 子育て, ライフスタイル Tagged With: パートナーシップ, しつもんカンファレンス, 言えないことこそ大事, 性教育, セックス

『ライフスタイルを持つ生き方』しつもんカンファレンス2018

2019年9月26日

【ライフスタイルを持つ生き方】
自分らしい生き方×人生を俯瞰する力×夢を現実にする

あなたには、ライフスタイルがありますか?

多くの人は、ワークスタイルを決めその後にどう生きたいかを決めていきます。
でも、それでは仕事中心の人生になってしまいます。

どう働くかの前に、
どのように生きるか?何を大切にしたいかを決めることで
人生が、より自分の人生になっていきます。

ライフスタイルを優先させ、自分のライフスタイルを持っている人は
どんな人生を送っているのか?

そして、自分が望むライフスタイルを手に入れるには
何から始めればいいのか?

そんなライフスタイルの秘訣をお伝えします。

しつもんカンファレンスin OKINAWA ミッドナイトセッション2

壇者情報
スピーカー/
鈴木 克彦

松田 然
働き方実験家
http://moyulog.com/

マツダ ミヒロ
「魔法の質問」主宰、質問家、ライフトラベラー、作家

質問家/
岡谷 佳代
http://heiwa888.com/

1. 今のライフスタイルを持つようになったきっかけは?

岡谷 佳代(以下、岡谷):『ライフスタイルを持つ生き方』です。どうぞよろしくお願いいたします。
これから、理想のライフスタイルを手に入れた3人の方にお話を聞いていきたいと思います。

ではまず初めにいちばん端から、元プロバスケットボール選手ということをうかがっております。通称のっぽさん、日本一結果が出る起業塾を大阪と東京で開催されている鈴木克彦さんです。

鈴木(のっぽさん):そうやって言ってもらってるんで、そう言ってるだけで……。
ほんとかどうかは分かりませんけど(笑)。

岡谷:次は、松田然さん。働き方を実験していらっしゃって、今は自転車で日本中47都道府県に行って……。

松田 然(以下、然(もゆる)):もう周り終えましたね。

岡谷:「自転車で旅しながら、働く」っていうのが自分のスタイルになっていってる……。

然:そうですね。自転車旅というのは目的ではなくて、その先にいる面白い人といいますか、働き方を工夫して生きている方にインタビューするのが好きなんです。会いに行くのに手段が自転車が多いだけで(笑)

岡谷:手段が自転車なんですね。

然:そうですね。そうすると、みんな会ってくれるんですよ。

ミヒロ:あぁ、なるほどね!

岡谷:素敵。自転車で行くのが珍しいから……。

然:そうですね。「明日そちらにたどり着くんですけど」(と、連絡を入れると)断る人はほとんどいないんです。わたしは営業経験はないんですけど、アポ率は100%です。

岡谷:すごい。100%。(拍手)

ミヒロ:自転車買わなきゃ。

岡谷:自転車、ぜひ買ってください(笑)。そして、質問家のマツダミヒロさんです。

では、この3人の方に『ライフスタイルを持つ生き方』ということで、いろいろ質問していきたいと思うんですけど。

今ですね、目の前のことに一生懸命、お仕事も一生懸命で、自分の理想のライフスタイルを考えている方って、実は少ないんじゃないかなって思っているんです。(スピーカーの皆さんは)自分の理想のライフスタイルを考えるきっかけ……、今のようになるには始まりがあったと思うんですよね。

なので、その始まりから聞いていきたいと思うんです。然さんから聞いてもいいですか?

然:そうですね、今のライフスタイルというのは、先ほど自転車中心と言ったんですけど、それは、わたしの生き方のほんと一つ。メインはライターの仕事を12年程やっています。12年の中で、今まで約4000人の方を取材してきたんですね。

そんな数多くの方々に「なんで、あなたは今の仕事をしているの?」というのを質問するのが仕事みたいな感じです。ライターというと、“書く”仕事だと思われるんですけど、インタビューが大事で、わたしはインタビューをしていく中で、これからの生き方を考えてきました。

ライター駆け出しのときは、もうすごいワーカーホリックで、朝から晩まで会社に泊まり込むみたいな生活をずっとしていてですね。20代は昼は取材して夜は会社に泊まって仕事している記憶ぐらいしかないですから。

なので、仕事しか考えてないと「理想のライフスタイル」なんて考えが出てこないんですよね。

ミヒロ:なるほどね。たしかにそうだね。

然:(マツダの方を見て)どうですか? そういうのなかったですか?

ミヒロ:働き過ぎてると、ライフスタイルのことは考えられない。

鈴木(のっぽさん):ま、そうでしょうね。

岡谷:それからどんなきっかけで?

然:そうですね。8年前に起業して、そのときもすごく働いてて。でも、仕事するのが当たり前というか気持ちよくなってるみたいな感じで疑問も抱かず、頑張ればみんなからも認められるし、お金ももちろん入ってくるし、っていうところで突っ走っていたんですが……、東日本大震災が1つの転機となりました。

起業したのは「チャレンジする人を増やしたい」という想いのもとチャレンジで繋がるSNSをつくろう!って。

で、デザイナーとエンジニアを雇って。たとえば「起業したい」「ダイエットしたい」というチャレンジで繋がるようなSNSをつくろうとしていたころ、震災が起こり請けていた仕事が全部なくなってしまったんですよ。

周りの友人たちが震災ボランティで現地に向かっているとき、わたしはお金も底をつきそうになっていて、自分自身の余裕が全然なく、ボランティアにも行きたいのに行けず。

「あれ? 自分は仕事を頑張ってるのに、自分自身がやりたいことが全然できてないな」と思ったときが……人生の転換点でした。

そのときに思い出したのが、学生時代は自転車にすごく乗ってたんですけど、社会人になってから自転車にあまり乗ってないなって。大人になってまで乗り回すなんてちょっと痛い奴みたいに思われないかなと(笑)。

全員:(笑)

然:だけど、そのときはお金もなかったし、遠くまで行くなら自転車かなって。交通費はほぼ0円だし(笑)。

自転車旅しながらも、本業のライターとして情報発信ができるので、東北の被災地まで自分の足で向かい、現地で何が困っているのかとか、観光地はどうなっているのかみたいなところを取材してSNSなどで届けるということができて。

「あぁ、わたしはこういうことを、やりたかったんだなぁ」ってそのときに気づきました。

で、その足で北海道の最北端、稚内まで行っちゃって。旅も好きだったので、その間にインターネットを使って仕事をしてたら、そのスタイルも自分にとって理想の働き方の1つだなと気づいていきました。

岡谷:やっていきながら、気づいていった、と。ありがとうございます。
では、のっぽさん。このライフスタイルを持つ、考えるきっかけだったりだとか、始まり。

鈴木(のっぽさん):起業したのが2000年くらいなんで、もうずいぶん経つんですけど。その頃ってね、起業したらこんな生活をしてみたいなというのが、勝手にあったんですよね。でも、それってほとんど真剣に取り組まなかったんですよ。

で、結婚して、「こういう生活を一緒にしてみたいな」とか、「こういう生活をしたい」って言われると、けっこう頑張ってやる(笑)。

岡谷:たとえばどんな生活だったんですか? 結婚して……。

鈴木(のっぽさん):ぼくずっと旅行好きだったんで、「いくつになっても2人でずっと旅行して歩きたいね」ということをかなり話して、そうすると優先順位が変わったんですよね。仕事の予定を入れる前に、旅の予定を入れる。

全部その「旅を実現させるための仕事の仕方」に変わるんですよね。

どっちかというと、仕事がうまくいくとみんな理想のライフスタイルが叶うって思うのかもしれないけど、理想のライフスタイルを叶えるために仕事をしてる。そこは発想が変わりましたね。

岡谷:そこがいちばんの起点。ありがとうございます。ミヒロさんは?

ミヒロ:そうですね。う〜ん……、たぶん2人と似てるんですけど、仕事をし始めたときからず〜っと仕事しかしてなくて。で、10年以上きたので……。う〜ん、ライフスタイルを考えるということ自体があんまり思いつかなかったんですけど。

ぼくの場合は海外によく行くようになって、で、そのときに、海外に行った先にいる人たちがあんまり働いてないように見えるんですよ(笑)。

なんでぼくたちだけ働いてるのかなって。なんか大事にしているものが違うのかなっていうのがまずあって、その時期というのが結婚したくらいの時期なんですよ。

というのも、結婚する前の時期も海外に行ってたんですけれども、海外でも仕事をしに行っていたので、そういう人たちとも会わないわけですよ。でも、その出張じゃない旅の仕方をしたときに、それこそ、その人が大切にしている生き方を見たときに、なんかリズムが違うなって。

大事にしているものが違うなって、それをライフスタイルって呼ぶんだな、というのがなんとなくわかってきて。そこから変わってきたという感じかな。

結婚するタイミングで、ライフスタイル……、ワークスタイルよりもライフスタイルを話すようになったからという感じかな。

岡谷:ライフスタイルを持つ生き方をされる前に、20代とか30代とか、もしかしたらその“年代”だけでは分けられないかもしれないんですけど、ステップがなかなか見つけられない人は、何をしたらいいのかなって。

わたしから見ると、やっぱり特別な3人というか、ライフスタイルを手に入れて……。でも初めは、みんな10代の頃があって、20代の頃があって、そのときの葛藤みたいなものをどんなふうに過ごしてきたのかなって。
のっぽさんは、プロバスケットボール選手だった……。

鈴木(のっぽさん):20代はバスケット馬鹿。完全に。30代仕事馬鹿。
40代になってようやく。ずっとやりたいことをやってきたから、「そろそろ人の役に立たないといけない」って思ったのが40でしたね。

そこから「人のために何かしよう」と、仕事のスタイルがどんどん変わってきて。だから今もぼくは起業塾とかやってますけど、起業塾を売るためだったら、モチベーションはちっとも働かないです。

ミヒロ:なるほどね。仕事のためにはモチベーションが上がらない。

鈴木(のっぽさん):全然働かない!でも、「この人たちをみんな、なんとかしてあげなきゃ」って思うから仕事ができるんですよね。

岡谷:それは何かきっかけみたいなものがあったんですか?

鈴木(のっぽさん):40になったから。「いかんぞ」って思い出したんですよ。
そこから仕事観がガラッと変わった。

そうするともう、時間で働くとか、制限をつけること自体が馬鹿らしいと思うようになってきて。人に「なんとか結果を出してあげたい」と思ったら、時間とか言ってられないんですよね。やることやってあげないと。

というように働き方が変わってきましたね。ぼく、仕事とプライベートってあんまり差をつけない、分けないんですけど。うん、起きてる時間は全部仕事のこと考えてるし。

ま、仕事、かみさん、仕事、かみさん。あとはあんまり考えることないんですよね。

岡谷:どうですか? ミヒロさんは?

ミヒロ:いやでも、ぼくも言われてみたらというか、40歳からじゃないですか。
今44で、40歳のとき……、4年前くらいから今のライフスタイルになっていったと思うんですけど。ま、でもそれはたまたまだったんですよ。

でも20代はがむしゃらに働いて、30代は働き方がわかった上で精一杯働いて、という感じなのかな……。

然:わたしは、ライターという仕事って、いろんな人を取材できるんで……。
たとえば会社を経営している社長さんを1000人以上取材してきた中で、50の人もいれば40の人も30の人もいろいろ見てきて、ここ最近のインターネットの進化と同時に年齢って関係なくなってきたなって感じるんです。

自分で何か事業をしている人ってエネルギーが強い傾向にありますが、例えば40でも50でもネット使いこなしている社長さんはすごい若々しいですし、なんかそこの転換点がここ4、5年あるな、と。

だから自分の旅をしながら仕事をするとかって、今は「すごいな〜」「変わってるな〜」って言う人もいますけど、たぶん数年後にはとても当たり前のスタイルになっていることかもしれないですし、生き方とインターネットの掛け合わせで理想を作るみたいな感じかな。

わたしは6年前くらいから、旅をしながら仕事をするスタイルを始めたんですけど、その頃ってまだインターネットを使いこなしている人があまりいなかった。Facebookとかはちょっとできてますけど、その頃から、旅をしているときに空いている自分の部屋をAirbnbで貸すみたいなこともやってたんです。

その頃まだそんなことやってる人もいなくて……「なにそれ?」みたいな感じだったんで、先にやってみたら「あ、これできるやん」ってなって。ただ、インターネットを使って早めに実験していただけ……。

ミヒロ:いろいろ実験している感じがする。

然:実験ですね。実験なんで「こういうのやったら失敗だったよ」とか、「こんなやり方あるよ」っていうのを発信しちゃいます……。

ミヒロ:記事にして。

然:そうですね。実験は自分だけじゃなくて……。

岡谷:巻き込んで。

然:巻き込んで発信できるのがインターネットの力ですよね。わたしもインターネットでいろいろ検索してますし。それができなかった時代ももちろんあったんですけど、それこそ自転車旅なんて中2からやってるんですよ。もう20何年もやってるんです。

それが今、仕事にもなってるんですけど、やっぱインターネットで自らのライフスタイルを発信できるようになったことが大きい。実験自体は昔からずっとやってましたけど、実験をしたあとの情報発信がしやすくなった。

岡谷:やっぱりそれもSNSだったりだとか、ネットの力もある?

然:そういうことをやっている人たちっていうのは、理想のライフスタイルに近づく一つのロールモデルなのかなって思ったりもします。

2. 場所、食、言葉へのこだわり。こだわりを持たず、揺れ幅を持つ。

岡谷:みなさんのこだわり……、たとえば”自転車で“。ミヒロさんの”質問“。みなさんが、ご自身の生活の中でこだわっているものを聞かせていただけますか?。

鈴木(のっぽさん):ぼくね、「いい場所で、いい人で、いい言葉の中にいたい」というのは、ずっ〜とこだわってる。
ホテルでいうと、それを全部叶えてくれるのが、リッツカールトン。

ミヒロ:ぼくのこだわりは「愛とエネルギーのあるものを食べ続けたい」。
作る人がそれが大好きで作ってるっていう。それが食べられないんだったら、もう何でもいいというか、食べなくてもいい。

然:こだわり……、ないのがこだわりか、わからないんですけど、ないですね。
それは理由もあってですね、こだわるとそれが叶わなかったとき、たぶんイライラしたりだとか。

「これがないと」って思っちゃうのが、自分はあまり向いてなくて。ライター的にはいろんなこだわりがある人を取材するんで、こっちがこだわりを持ちすぎると、偏見で話を聞いてしまうところもあるんで。

鈴木(のっぽさん):ニュートラルだね。

然:ニュートラルにいることもあります。ホテルも、もちろん高級ホテルも気持ちいいですし、逆に山奥の寝袋もなくて……、なんだろ、野原で寝れるみたいなところもいい。さすがに最近はないんですけど、どこでも寝れちゃうんですよ。振れ幅はすごい持ってます。

なので、わたしの場合はこだわりはあえて、あまり持たないようにはしてます。

自分の感情はいつも観てるので、「こういうのを選んだらこう思うんだ」「こういう『ヤダ!』という感じになってくるのか」とか、「これ最高やん」っていうのをいつも観るようにはしてます。気持ちの部分は……、常にもってますね。

岡谷:その辺はみなさん一緒なんですかね? 自分が大事にされているとか、愛があるものを食べるときの、自分たちの気持ちとか感情っていうのは?

鈴木(のっぽさん):ま、でも自分の感情は大事にしていると思いますね。あえて不愉快なところにはいかないと思う。

ミヒロ:ライフスタイルをつくる……、持つということは、自分が大事にしたい感情を知っていて大切にすること……。

鈴木(のっぽさん):そうですね。そういうことだと思いますよ。そのスタイルをやっぱり貫いていくわけですよね。

ミヒロ:うんうんうん。たしかに。

岡谷:今、ライフスタイルを持つ生き方ができている(状態)って、うまくいってる(状態だ)と思うんですね。逆に、こんなライフスタイルを持ちたいんだけど、なかなかできないなって思うときの、うまくいかない……。

ミヒロ:なんかね、妥協すると、うまくいかないと思うけど。ちょっと「これでいっか」とか「ここは手を抜こうか」っていう。ライフスタイルって生き方だから、生き方において妥協すると、もう全部がガラガラと崩れ落ちる気がする。

鈴木:あとはね、相手のことをわかる前に何か始めちゃうことだね。お客さんが何を望んでいるのかわからないのに、商品作っちゃったり。

だから相手がわからないうちに、何か行動を起こすと失敗するんだよね。だいたい思ったようにはならない。最初はね。失敗を繰り返していきながら最終的にうまくなるんだけど。

だったらもうちょっと考えたり、もうちょっとリサーチしてからやった方がよかったなと思うことは多々ありますよ。相手を知るということは、ぼくの中ではすごく大事かなと思いますけどね。

岡谷:然さんは?

然:ぼくの失敗例がありすぎて(笑)。面白そうと思ったらまずやってみちゃうほうなんですけど、自分は。でもそれが、自分が心地よい状態で、逆に、全部整ってからとか、いろんな調査して「これいける!」ってなったときには、もう(自分の中では)「シュン」となってるときもある。

自分の場合は「やってみる」みたいな。でも、失敗したら「ネタにしちゃえばいいじゃん」くらいの軽い気持ちでやっています。

何事もすべて本番っていうと「失敗できない」と思うけど、「実験」っていつも思ってるので、1ヶ月やってみて「これは違う」と思ったら方向転換するとか……。

ミヒロ:でも、実験すると何かは得られるんですか?

然:そうですね。

ミヒロ:失敗しても成功しても得られるものが?

然:自分軸と他人軸とで得られるものがあるんですけど、自分軸は何かにチャレンジする“はじめの一歩”が出しやすい。

なので実験をやる。で、さきほどインターネットとライフスタイルの話をしましたけど、良いこともダメだったことも発信できるので、「この実験の成功はこの人に届けたら響くなぁ」だったり、「この失敗はこっちに教えよう」っていう、発信の仕方を分けて結果を公表すると、気になってくれる人もいるので、それが他人軸。

ミヒロ:たしかに実験だって言えば、他の人が”失敗”と見ても「いや、あれ実験だから」って言えばいいもんね(笑)。

岡谷:のっぽさんは今「日本一結果の出る起業塾」をされていますよね。やっぱり日本一結果が出るということは、ライフスタイルにも関係してくるんじゃないかなって思うんですけど。どうなんですかね、その辺りは?

ミヒロ:教えるのは、ビジネスだけ教えるの? それとも……。

鈴木(のっぽさん):いやもうね、生き方そのものです。

ミヒロ:やっぱりじゃあ、ライフスタイル含むっていう感じ?

鈴木(のっぽさん):(大きく頷く)

ミヒロ:それはどうしてですか?

鈴木(のっぽさん):結局ね、仕事だけうまくやろうと思ってる、やましい人になるわけですよ。そんなの、お客さんが見抜くから。

「人を幸せにすること」。さっきも言ってましたけど、人を幸せにする仕事って絶対なくならないからね。
人を幸せにしている実感があったら、絶対自分が幸せだから。こんないい仕事の仕方ないでしょ?

然:ビジネスの幸せのパターンっていっぱいあるんですか? それとも「これが王道の幸せだ」っていう……。

鈴木(のっぽさん):たぶん、幸せって、3人(然・ミヒロ・自分を示しながら)いたら、みんな違うでしょ?

鈴木(のっぽさん):まず相手を知って、どういうものを喜ぶのかというのをわかってからじゃないと提案できないですよね。だから、まず相手に興味を持つというのがすごく大事で。

マーケティングでいろんな答えが出てきますけど。それ結局どれがいちばん多かったかという、いちばん外さないところがわかるだけで。そこから先はやっぱり、個別の対応になっていきますよね。

そこを上手に組み合わせてやっていくというのが、いちばん確率がいいのかなって。

岡谷:やっぱりその人その人をしっかり大事にみるっていうことですよね。

3. やめたいこと、いらないもの、必要な要素

岡谷:たとえば、今、自分のライフスタイルがわからない人は多いと思います。そこにいくためにやめたいこととか、生活の中で、「これをなくしたらもっと理想のライフスタイルに近づくんじゃないか」とか。

3人とも完璧なのかなって、みなさん思っちゃってるかもしれません(が)、3人もやめたいことはあるのでしょうか?

然:自分はがむしゃらに働いてる人なので……と、言ったらおかしいかもしれませんけど、実験中のところで言うとですね、やめたいのは、”余裕のない働き方”なんですね。

余白が作れない状態が自分はちょっと……、余白がない生き方は、したくないので、余白をどう作るか? みたいなところで、あえて暇な時間を作ると、そこに入ってくるものとかがありますし。

岡谷:何があると、余白がなくなっちゃうんですか?

然:ワーカーホリックのときは、「人に認められたい」とか、「お金がもっと欲しい」だったりが強くて、当たり前のように「仕事を頑張ることが正義だ!」みたいな時代があったんですけど、そのときは心の余裕も時間の余裕もほとんどなくて。余裕ができたらまた(そこに)仕事を入れ込むみたいな。

予定を入れる、それが安心だった時代もあった。今も、仕事はもちろん大事だと思いますが、余白をあえて作るようにしてますね。そこに理想のライフスタイルを作るヒントがあると思っています。

岡谷:余白を作ることを大事に。ありがとうございます。ミヒロさんは?

ミヒロ:やめたいのは乗り物酔い(笑)。
移動っていうかね、移動もやめたいんですけど、違う場所に滞在するのはやりたいんですよ。移動はねぇ……、なんていうかな、移動して旅したいわけじゃないんですよ。

岡谷:移動の何が嫌なんですか? 時間なのか、荷物なのか。

ミヒロ:負担。身体の負担と気持ちの負担。でも同じところにずっといるのは、もっと負担。でも……、乗り物酔いがなかったら、まぁいいかな?

岡谷:のっぽさんは? いらないもの。

鈴木(のっぽさん):いらないものっていうよりも、「やめて」ってお願いされてるのが、ぶっ通しで仕事をすること。

ミヒロ:どのぐらいぶっ通しでやるんですか? 準備から。

鈴木(のっぽさん):準備はそんなにすることないんですけど、今月9月でいうと、1日〜16日までは仕事してるんですね。それからは旅行に行ったりしてるんで。

で、16日間、朝の9時から夜の9時くらいまで、ず〜っと人がいるわけですよ。ず〜っとコンサルしてるか、なんかやってるわけですね。お昼も食べないで、16日間ず〜っとぶっ通しで仕事をしているんで、「身体に悪いから少し休んでね」ってすぐ言われます。

ミヒロ:それ、どうなったらいいですか? 理想のライフスタイル的には?

鈴木(のっぽさん):ぼくが倒れると困る人がいっぱいいるんだから「ちゃんと健康管理はしなさいよ」って言われますね。

でもね、この前のセッションで出てましたけど、基本、気合いだと思ってますから(笑)。だから、弱音を吐き出したら倒れるんじゃないかと思ってて。

突っ走れるところまで、突っ走っちゃったらいいんじゃない。半月休んでるんだから。でも、それはやっぱり(奥さん的には)心配らしいんですよね。でも、そろそろ少しずつ休み取ろうかなと。

岡谷:これから描く理想のライフスタイルというのは、どんな形なんですか?

1日の時間だったり、お休み……、先ほど16日間働いて、残りは旅行に行ったりしているというお話があったと思うんですけど。みなさんが描く理想のライフスタイルとは?

ミヒロ:ぼくが快適に過ごして働く3つの要素をこの前見つけたんです。とりあえず、「これがあれば大丈夫」っていう。それはさっき言った、「愛とエネルギーある食事のバリエーションがある」、あとは「海がある」、あとは「WiFiがある」。

この3つがあれば、だいたいどこでも大丈夫。何か1つでも欠けると、手が震え出すんです。

鈴木(のっぽさん):ぼくは、WiFiは今の時代必要なんで、あと海も必要ですね。ただ、ぼくがミヒロさんと違うのは、泳がなくていいんです。
ぼくは”眺める”海。チャプチャプしてるのがいい。

あとは、どこでもかみさんがついてきてくれること。

然:自分は、実験が、3ヶ月タームとか、1ヶ月タームとかでいろいろ増えるんですね。「この1ヶ月をこんな実験にしてみたい」って。なので、この3つとかではなくて、この3ヶ月は「健康」と「内省」とか……、あとなんだろう……。

10月からの実験は、朝7時に起きて、スムージーを飲んで、筋トレに行って仕事を始めるっていうのがやりたいこと。

そのサイクルを3ヶ月実験してみて、たぶん途中で、起きるの苦手なので崩れていくと思うんで、あまり向いてなかったら、7時じゃなくて8時にしようってなっていく(笑)。微調整はしていく。

47都道府県を自転車で全部周ったんですけど、そのときに「できなかったらどうしよう」って、ほとんど考えないんですよ。だいたい「できるだろうな」って、「どうやったらできるだろう?」って。長さなのか、体力なのか、お金なのか、というところでいろいろ実験してみる。もし最初から「無理だな」って思うことはあんまりしないかもしれないけど、だいたいできると思っています。

岡谷:でも、その辺りはどうですか? みなさん似ていますか? 「どのようにしたらできるだろうか?」って。

ミヒロ:そうですね、思考パターンは似てる。

鈴木(のっぽさん):「できない」って思ったことが、あんまりないですね。

岡谷:やっぱりそうやって、自分の中に問いを持っているというか、「どうしたらできるかな?」っていう、できる方向に……?

ミヒロ:じゃないと、ライフスタイルはつくれないような気がします。

鈴木(のっぽさん):そもそもやりたいことしかやらないんだから……。
なんとかすることを考えますよ。

ミヒロ:だから、妥協した瞬間に、その思考パターンが、違う思考パターンになっていく。
「どうせ」とか、「なんで」になっちゃうんじゃないかな。

然:自転車旅してると、今日みたいに台風の日も走るときあるんですよ。そうすると、ほとんどの人が心折れると思うんですよ。

たとえばわたしが「自転車旅いいよ!」ってすごい啓蒙したから影響されてやったら、こういう大変なときに心折れて、それ以降やらなくなっちゃう。

でも、わたしは中2の頃からずっと好きでやっていたので、あんまり天候などの条件に疑問を持たず「楽しいなぁ〜」って思えます。自分で選んだ行動というところがいいなって。

岡谷:そうですよね。自分のライフスタイルを手に入れて、どうしたらいいだろうかなって考えながら、これから先もどんどん形を変えていかれることでしょう。それは、やってよかったからその思考パターンになっていると思うんですよね。

それで、今までにやってみて得た、よかったことは……?
自分がその何かがよかったから、どんどん行動に移っていったと思うんですけど。

ミヒロ:ぼくはストレスが激減したと思います。で、そのストレスはたぶん精神的に大変だっていうのもあるし、肉体的にも大変だってあるし。でも、理想のライフスタイルに近づけば近づくほど、すごく楽にというか、自分らしく生きられるようになった気がします。

鈴木(のっぽさん):ストレスがないね。

然:ストレスないですね。

ミヒロ:ストレスがあると、自分のライフスタイルを生きてないっていうことになる。その指標としては。

鈴木(のっぽさん):ストレスのかかる環境にいるっていうことだもんね。やりたいことやってればストレスはそんなに高くはない。

岡谷:でも、今いちばん言われてるのは「ストレス社会」じゃないですか。ストレスがあるからメンタルヘルスが注目される。そのストレスがないって、時代の最先端であり、まさにみんなが研究したいこと。

だからこそ、”自分らしく”とかすごく盛んに言われてると思うんですけど……。

然:わたしがいろんな人を、取材している中で、たとえば「バスケ馬鹿」だったり、「仕事馬鹿」だったり、一回夢中になってやり切った経験があるからこそ……。あると、工夫してストレスをなくす方法が見つけられるように……。

鈴木(のっぽさん):馬鹿最高なんだね。

然:そうですね。馬鹿になりストレスが減りました。

鈴木(のっぽさん):夢中になれるっていいね。

ミヒロ:”夢中“って、けっこうキーワードかもしれない。ライフスタイルを見つけるときに。”夢中“。
ネガティブなほうに夢中もそうだし、理想のほうの夢中もそうだし。まず夢中になってみるっていうのがいいのかもね。

岡谷:それは、そうですね。
今夢中になってることとか、これから夢中になっていくだろうなと思っていることは……、鈴木さん。

鈴木(のっぽさん):ぼくは奥さんが「やりたい」っていうこと。
うちのね、将来設計は全部ぼくじゃなくて、奥さんがやってる。

ミヒロ:ぼくは明日のカンファレンスが無事に終わることを……(笑)。

然:わたしはいろんな人と会って変わってきたので、逆に、今自分がそのきっかけをちょっと提供したい、というのもある。これからも「面白い人に会っていきたい」というところは変わらないんだろうな。「人と会う」というところは夢中になっていきたいですね。

岡谷:夢中になるために必要なものは何でしょう? そう言われても、どうやって夢中になったらいいのかな?と。人によると思うんですけど……。

鈴木(のっぽさん):自分がやってる仕事に価値を見つけることなんだよね。
作業をしている人は、たぶんその価値に一生気づかないね。

自分の仕事に対して、どこが面白いのか、どこにやりがいを感じるのか、それを見つけられる人って、夢中になれると思うね。

言われたことをやってる程度の仕事しかしてなかったら、なかなか見つけられないと思うし。たぶん、自由だとか、権限を与えてもらえるような仕事の仕方をしてなかったら、それもなかなか見えてこないと思うんだよね。

だから、もちろん環境というのはあるし、お勤めしているとそこに上司とかいろんな要因も出てくるけれども、その与えられた環境の中で、自分の楽しみ方だとか、やりがいを見つけられれば、夢中にはなれると思う。

岡谷:ミヒロさんはどうですか? 夢中になる要素。どうしたら夢中になれるか?

ミヒロ:ぼくの場合は、夢中になれる何かを見つけるんじゃなくて、夢中になれない要素を手放していくほうがいいかな。

さっきの言葉で言うと、ストレスを感じることとか、ほんとうはやりたくないこととか、やらなくていいこととかを全部、まず可視化というか、自分で認識できるように、書いてもいいですけど。

それを1個ずつなくしていったら近道。

然:わたしも「やめていく」はやっていますね。あと、わたしはスマートにやれない、不器用なタイプなので、実験したり失敗していく中で気づいていくことが多いんです。

たとえば、同じSNSに投稿するのでも、Twitterに夢中になれる人もいれば、Facebook……かYouTubeかみたいな。そういうのも夢中になれたものをとことんやってみる。夢中になれなかったら、違うんだなって。

ミヒロ:実験だね。

鈴木(のっぽさん):うまくいったらやりたいことをやるんじゃなくて、やりたいことをやるためにいろんなことをスタートしたらいいと思います。じゃないと、いつになるかわからないからね。

ゴールがあんまり先だと現実味がないでしょ? だから、早く……1つでもいいんですよね。やりたくないことをやめるとか、やりたいこと1つやってみるとか。そういう、何か1つでも決めて、そのために行動し始めたら、人生がどんどん変わっていくと思います。

岡谷:はい。ありがとうございます。では、然さん。

然:“自分が求める感情”を得ることを目的にしていて。たとえば、「わくわくしたい」だったり、「達成感を得たい」っていう目的を設定して、そこにいけるかどうかを実験してるんですね。

どれだけの数値の売り上げを上げたかとか、アメリカに行くとかの目標ではなく、そこでどういう感情を得たいかというのが目的。

その感情が得られるか行動してみる。感情目的を設定して実験してみるっていうことをしてるんで。皆さんも自分が目指したい感情を設定してみるといいと思っています。

ミヒロ:ぼくは、今やっている仕事を置いておいて、どのように生きたいかを考えてみよう、かな。

岡谷:今日みなさんからお話があった『自分のライフスタイルを持つ生き方』。「これやったらいいな」と思うものがあったら、ぜひ、今日から始めてみていただきたいと思います。

ほんとうにありがとうございました。(拍手)

会場:(拍手)

魔法の質問
・どんなライフスタイルが理想ですか?
・誰とどのように過ごしたいですか?
・譲れないものは何ですか?

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

Filed Under: 自分探し, 仕事, ライフスタイル, 旅 Tagged With: 生き方, やめる, 自分らしさ, しつもんカンファレンス, ライフスタイル, こだわり

『運命の人と出会う秘訣』しつもんカンファレンス2018

2019年9月17日

【運命の人と出会う秘訣】
出会いを創る×運命の人とは?×必ず出会える

誰でも運命の人と出会うことはできます。
でも、どうやって出会えばいいかはあまり知られていません。

もしかしたら、
出会う方法とは相反したやり方ばかりして
大切な存在を見逃しているのかもしれません。

運命の人を見つけた人たちは
どんなことを意識していたのか?

そのエピソードやストーリーから
運命の人と出会う秘訣を読み解きます。

2018年9月30日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA セッション3A

壇者情報
スピーカー/
鈴木 絵里
ホスピタリティエデュケケーター

香椎 美裕紀
運命のサインをよみとく専門家、スピリチュアル・ヒーラー、西洋占星術師
https://ameblo.jp/astromiumiu/

猪野 裕介
ウェブマーケター

質問家/
WAKANA
Holistic Life Consultant

1. 運命の人って、いったい誰? どんな人なの?どうしたら出会えるの?

WAKANA(以下、WAKANA):今日はですね、「運命の人に出会う秘訣」というテーマでお話しいただきます。やはりお三方とも運命の人に出会っておりますから、神々しさが違っておりますね(笑)。

鈴木・香椎・猪野:(笑)

WAKANA:(皆さん)運命の人に会いたいと思って生まれてきて、人生のパートナー、もしくはビジネスのパートナーといった、運命の人を探し続けていると思います。今日はそういった方々に、お三方のお知恵をいただけたらと思っております。

そもそも「運命の人って、どういう人なんだろう?」というところから話していきたいなって思うんですが、絵里ちゃんにとって運命の人はどういう人ですか?

鈴木(絵里ちゃん):運命の人っていうタイトルをいただいたときに、きっとこういう質問があるだろうなって、ちょっと考えてみたんです。
生涯心で手を繋いでずっと生きていける人かな。一緒に学び合えたり、励まし合えたりしながら、お互いの魂を磨き合える、成長 し合える人かなっていう答えが浮かびました。

WAKANA:美裕紀ちゃんは?

香椎 美裕紀(以下、香椎(美裕紀ちゃん)):はい、わたしはですね、運命の人というのは、生まれる前に決めてきた、約束している相手というか。自分の魂の片割れ的なものがあるのかな。その人と一緒にいることで、より自分らしくなっていったりがある人かなっ、て思います。

WAKANA:なるほどね。一緒にいることで、一人でいるよりも自分らしく在れるっていう。

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。半分ずつだからそれが(くっついて1つになり)完成する感じ。

WAKANA:素敵な言い方ですね。ありがとうございます。(拍手)

WAKANA:え〜っと、ここでは(猪野のことを)ノッチと呼ばせていただきたいんですけど、ノッチ先生は?

猪野(ノッチ):ちょうどですね、ぼくが言いたかったことを二人が言ってくださったんで(笑)。ほんとうのことを言うと…
W運命の人っていうことを考えたことがなくって…

改めて、このテーマでお話いただいたときに。運命の人ってなんだ?って考えた結果……わからない。

WAKANA:でも実際に、「運命の人は探してるけれども、いったい運命の人って誰なんだろう?どんな人なの?」というのがみんな分からないので、ノッチが言ってることはね、自然な反応だと感じます。

じゃあ、まず3人にね、運命の人との出会いから聞いて、みんなでストーリーをシェアしたいなと思います。

じゃ、絵里ちゃんからノッポさんとの……あ、ごめんなさい。ノッポさんって呼んでます、旦那さまのことを。ノッポなんで(笑)。ノッポさんとの出会いをぜひ。

鈴木(絵里ちゃん):はい。2011年の震災の年に出会ったんですけれども、当時わたしはグループでイベントをするコミュニティをしていたんですね。毎月イベントをするっていう。

そのグループのリーダーがまず先に(現在のご主人に)出会ってくださって、(彼は)わたしたちのコミュニティを活性化するために来てくださったんですね。

そのときに出会いをいただいて、もうなんか一瞬のインスピレーションがあった感じでしたね。その感じたことが…、まったく(現在のご主人のことを)知らなかったけれども、目が合った瞬間に「この方とどういう関わりをもっていくんだろう?」という言葉が浮かんで。

「この人とどういう関わりになっていくんだろう?」というのは、すぐ直感で。ちょっと他の人にはもったことのない感覚でした。

最初のインスピレーションで、なんかこう、ありましたね。

WAKANA:そのときは、もうほんとに「この人!」って思ったんですか?

鈴木(絵里ちゃん):ううん。まだ全然。そのインスピレーションは、”何”かは分からなかった。それはあとで気づくんですけど。一目惚れだったことに。

あとで自分がすごい好きなんだなっていうことに、ちょっとずつ気づいていく…、感じだったんです。

WAKANA:そっか。じゃ、その最初は「好き」という感情までは気づけなかったけれども、なにか特別な…。関わりというか、繋がりがっていう感じで。
そこから、お付き合いに至るまではどんなストーリーが?

鈴木(絵里ちゃん):3年間は片想いをしてました。誰にも言えずに。当時は(現在の主人は)わたしたちの先生という立場だったので。

どちらかというと、雲の上のすごい人っていう存在、位置づけだったので。恋愛感情を持ってしまったことを、一緒にコミュニティを組んでる仲間にも言えないし。それを誰かに表現しようとは思わなかった。自分の心の中だけの話だったんですよね。

片想いで、表現しようとも思わなかったし、付き合いたいとか、結婚したいとかも思ってなかったですね。たぶん、わかってたと思う。それは有り得ないっていう。顕在意識ではそれは有り得ないって。その時代が3年間。

WAKANA:じゃあ、その3年間を経て、何かが変わったんですか?

鈴木(絵里ちゃん):3年間を経て、先生と塾生という立場がなくなったんですね。なくなったというか、(そのコミュニティを)卒業して。会う機会がなくなったんですね。
で、半年ぐらい経ったときにノッポさんのお誕生日がくるんですね。

今はfacebookがあるので、「お誕生日おめでとうございます」という(メッセージ)のが毎年恒例だけれども、きちんと心を込めてしていたんです。で、また「お誕生日おめでとうございます」と……。そしたら、電話がかかってきたんですよ。

で、「最近どうしてんの?」みたいな(笑)。電話がかかってきて、近況報告をすることになるんですね。
わたしのこの気持ち(恋心)は伝えてないし、気持ちはあるけど、表現しようとは思っていなかったのが、またちょっと(恋心が)膨らみ出すっていうか。電話かかってきたりして。

それで、近況報告をしていて……あまりいい報告ではなかったんですよ。それで「もうちょっと聞こうか」ということで、ランチをすることになって……、ちょっとドキドキ(笑)。
っていうのが、再会だったんです。

やっぱりすごく自分の気持ちを明確にすることになるんですよね。再会したことによって。はっきりわかってしまう。

WAKANA:うんうん。それはどんな気持ちですか?

鈴木(絵里ちゃん):それは……、すごい尊敬する人で、すごい人なんだけれども、やっぱりわたし、この人のことすっごい好きやなって。

塾生であるうちは揺れなかったけれども、もう卒業していたし。自分のために「それ(相手の答え)がイエスでもノーでも自分の気持ちを伝えよう」と思ったんです。

WAKANA:うん。それは、お付き合いがしたいとか、特別な関係になりたいとか、もっとそれ以前の話で。

鈴木(絵里ちゃん):わたしの気持ちを伝えなければ、わたしは進めない。

WAKANA:なるほど。なんかもう、ぱんぱんになった想いが溢れちゃった感じ。

鈴木(絵里ちゃん):溢れた感じで。話せば話すほど、すごく好きだなっていうことを認めざるを得なくなって。それで、当時すごい好きな人ではあったけれども一緒になれるっていうのは思ってなくて。
でも、ずっと孤独感があって。パートナーも…、一緒に生きていける人がほしいし、でも、この気持ちを伝えなければ、イエスでもノーでも前に進めない。

どっちにしても前に進めないと思って、わたしから告白をしました。
”自分のために”。

WAKANA:付き合いたいとか、告白をすることで何かを得たいとかではなくって、自分が前に進むために告白をした。そしたら?

鈴木(絵里ちゃん):先生という立場だったので、すごく困ったと思うんですよ。でも彼が言ってくださった言葉っていうのが「絵里ちゃんに言わせてしまってごめんね」って。
この気持ち(恋心)が伝わっていたんだなって。

WAKANA:なるほど。じゃそこで、お付き合いが始まったということですね。

WAKANA:美裕紀ちゃんは?
わたしはご主人のことを後藤くんって、呼んでいるんですが。後藤くんとの出会いはどんなだったんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):わたしは2014年にfacebookで最初出会ったんです。友人のウォールに写真が上がってきて、そこにタグ付けられている人(ご主人)がいて、それを見たときに…。わたし、自分にとって必要なものとか、必要な縁のある人の文字が光って見えるっていう、そういう特技があるんですけど。

そこ(facebook)でその人の名前が光って見えたので、「あ、なんかこの人よく分からないけど縁がある人なのかな」って思って、友達申請を出してみたんです。
それが最初のきっかけというか。

WAKANA:へぇ〜。(名前が)光って見えても、その人とはまだご縁がないじゃないですか。でもちょっと思い切って自分から……。声をかけてみたんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。声をかけたというか、友達申請を出しただけだったんですけど。それで友達になったというのが最初で。

で、そのことはちょっと忘れてたんですけれども、それから2ヶ月か3ヶ月くらいしたときにある人のセミナーに行って。そこの会場に500人くらい人がいたんですけれども休憩時間にうろうろしてたら、見覚えのある人がいて、「あれ?あの人ってこの間facebookで友達になった人だよな」と思って、それで声をかけたんです。それが初めて会話をした瞬間でした。

WAKANA:へぇ〜。たしかに名前は光っていたけれど、そのときは「この人こそわたしの運命の人だわ!」というようなことはなかったんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。やっぱり文字が光ってる人はたまにいるし、それはいろんなご縁で光ってたりするので、どういうご縁なのかは全然わからず。

WAKANA:なんとなく軽い気持ちで声をかけたんですね。その後気持ちが変化していったのは、どんなプロセスがあったんでしょうか?

香椎(美裕紀ちゃん):そのあとfacebookで、わたしが何か投稿したときに、彼がいいねを押してくれて。そうすると、いいねを押してくれた人の名前が出るじゃないですか。で、その名前を見たときに、やっぱり光って見えたんで、「あ、やっぱりこの人、縁のある人だよな」って思って。

それで、その「もうちょっと二人で話してみたいな」と思って、メッセンジャーでメッセージを送ってみて。「ご縁があるような気がするんですけど、一度お茶でも行きませんか?」みたいな感じで。

それで二人で会って話しているときに、さっき絵里さんが言っていたような、一目惚れっていう感覚ではなかったんですけれども、こうなんか…。

WAKANA:あれ〜?みたいな?

香椎(美裕紀ちゃん):そう!「この人、わたしのパートナーかな?」っていう(笑)。

WAKANA:え〜!でもそのときは二回目くらいですよね、もともとお会いしたのは。二回目で、あまり彼のことは知らなくて、お茶をしていたら自然と湧き上がってきたんですか?そういうふうに。

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。「わたしこの人のことすごい惹かれてるなぁ」とか「すごく好きかも」っていうふうに思って、その気持ちがだんだん育っていったというか。

そのときはお茶に自分から誘ったから、今度は(現在のご主人からお誘いが)来たらいいなぁとか思ってたんですけど、特にくる気配はなく(笑)。
「あ、もう一回自分から誘ってみようかな」みたいな感じで。

「ご飯行きませんか?」とか「今度イベントあるんで、一緒に行きませんか?」みたいなのを自分からアプローチして。でもなんか、あんまり反応がないというか(笑)。

5回くらい誘って、1回来てくれるかみたいな。「完全にこれは脈がないな」って。

WAKANA:うん!たしかにそんなだったらそう感じちゃうかもしれない。で?

香椎(美裕紀ちゃん):で、いろいろきっかけを探してたんですけど…、片想い期間がだんだん長くなっていって。半年くらい経ったときに、「これは、このまま続けてても、何も進展しなさそうだな」って思って。
「待っててもダメだから自分から告白するしかないのかな」って。

WAKANA:え〜、でもその時点で、お茶に5回誘っても返事こないみたいな状態でも、自ら告白しなきゃ、しようって思ったんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。それもほんと”自分のため”っていうか。
それを続けていてもずっともどかしい状態が続いてて。かといって諦められるわけでもなくて、ただ時が経っていくのかなって思ったので。「これはちょっと言ってみよう!」みたいな。

WAKANA:ほぉ!勇気を出して。

香椎(美裕紀ちゃん):はい。そうですね。勇気をもって。
そしたら……、最初は「考えさせてくれ」みたいな感じで(笑)。

ですけど、1日経って「昨日の返事なんだけど、付き合おっか」みたいな。

WAKANA:はっ!そこでもう「付き合おっか」って言ってくれたんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):そうなんです。

WAKANA:えぇ〜!それはなんか理由を添えてくれたんですか? 今までだってすごい冷たかったのに(笑)。

香椎(美裕紀ちゃん):う〜ん……、なんだろう? その人と一緒にこれから人生を過ごすとしたら、なんかこうすごく楽しそうだなっていう、そういう彼のビジョンというか、感じたので。

あと告白したときの言い方というか、言ったことが…。普通に「好きです」っていうことと、「わたしにはあなたが必要だと思う」って言って。
それがけっこう「あ、たしかに必要な気がする」みたいに感じたみたい。

WAKANA:特にその時点でね、深い関係でもなく、お互いのことを知らなかった状態で、言い切ったわけですね。

すごい旅路!お二人とも片想いから始まってるんですね。片想いと自らの勇気と行動、自分のための告白から始まったんだ。ありがとうございます。

WAKANA:ちなみに……、ノッチは2ヶ月間引きこもるくらいの人だったんで、パートナーシップの”パ”の字もなかったんですね。

会場:(笑)

WAKANA:「ほんとにこの子は生きていけるんだろうか?」という心配を、わたしは10年間(夫のミヒロと)一緒にしてきたんですけど(笑)。そういう方が運命の方と出会われたんです。では、その出会いをぜひ。

猪野(ノッチ):はい。その出会いのきっかけは、ミヒロさんとわかめ(WAKANA)ちゃんと、あと仲間たち5人くらいで一緒にエアビー(Airbnb)で家を借りて、一週間くらい滞在するということをしたときがあって。

そのときに、一緒に行ったメンバーの一人が、ぼくのそのパートナーシップの”パ”の字もないところを見て……。「ぼく最近マッチングサイトに登録したんだけど、すごくいいからやってみたら?」みたいなことをボソッと言ったんですよ。

ぼくは「へぇ〜」って思ったんですけど、横で聞いてたミヒロさんとわかめ(WAKANA)ちゃんが一番盛り上がって「登録しなよ!登録しなよ!」って言って、強引に登録させられたのがきっかけですかね(笑)。

WAKANA:なんかちょっと語弊がありますけど、それは(笑)。なるほどね。

猪野(ノッチ):そのとき、わかめ(WAKANA)ちゃんが(登録用の)プロフィール写真を素敵な感じで撮ってくれたりとか。あと、マッチングサイトにプロフィールを載せるんですけど、その文章を考えてくれたりして…。

WAKANA:そうなんですよ。わたし彼の、マッチングサイトのプロフィール写真とプロフィール内容、全部やったんですよ。将来のパートナーのために。

猪野(ノッチ):そこから(いいねから)メッセージが始まったりもするんですけど、全然その…、しっくりこない……。

WAKANA:うんうん。盛り上がらない。心が動かない。

猪野(ノッチ):盛り上がらない感じで。「ま、でもこんなもんなのかな」「やっぱりやめようかな」って思って(笑)。

そうしたら、滞在期間の最終日に、みんなでこれからのテーマについて考えようということで、タロットを引く時間をつくったんです。

で、そのときにぼくが引いたのがヴィーナスのカードで、まさにパートナーシップっていうメッセージが出たんです。

それが出たときに「あぁ、ほんとに見つけないといけないのかな」って思って。

WAKANA:なるほどね。そこで自分で思ったんだ。それまでは自分で別に思ってなかったでしょ? パートナーシップって、わたしが何年も言っても(笑)。

猪野(ノッチ):そうです(笑)。あの場の雰囲気もあったと思うんですけど。それが最終日だったんで、あと日本に帰るだけだったんです。

日本に帰って、パソコン開けて、マッチングサイトにログインして。開くと…、ま、何百人って出てくるんですけど…。

そうなんです。そのいちばん上にいたのが今の…。
あっこちゃん。で、そのときは、見た瞬間ぼくには(名前が)光って見えるとかはないんですけど(笑)。

普通にいちばん最初に出てきた方から見てみようと思って、クリックして、プロフィール見たときに…。普通の人は、どこどこ出身で、こういう仕事やってますみたいな内容が最初にくるんです。あっこちゃんは、「宮崎のさんさんとした太陽の下で、すくすくと元気に育ったあっこです」みたいな。

WAKANA:よく覚えてるね(笑)。

猪野(ノッチ):そういうプロフィールがあって、そこでちょっとぐっときてしまって。

今まで一人もピンとくる方がいなかったんですけど、そのときだけプロフィールにピンときて、「いいなぁ」って思ったっていうのがありました。

WAKANA:へぇ〜。プロフィールのどこにぐっときたの?

猪野(ノッチ):う〜〜ん、なんかその文章見たときにイメージが浮かんだというか……。文章のままなんですけど、宮崎っていうすごい太陽がきれいなところで、元気に育っている明るい女性をイメージした感じです。

WAKANA:そのときに心が動いたんだ。

猪野(ノッチ):そうです。

WAKANA:やってることとかそういうことじゃなくて、もうその元気な陽気な純粋なイメージに心が動いて、「はっ!いいな」って思って、アップローチしたと。

猪野(ノッチ):そうです。

WAKANA:そこからどうしたの?

猪野(ノッチ):(笑)そこからはですね、(マッチングサイトを)やったことある方はご存知だと思うんですけど、まずはメッセージのやり取りして、そこから……、1ヶ月くらいはそのマッチングサイトでやり取りしてて、「会いましょう」っていうことになって。

宮崎に会いに行った。でもそのときはぼくもめっちゃ緊張してて(笑)、何しゃべったか全然覚えてないくらいで。とりあえず、何の手応えもないまま帰ってきたんですけど。でも帰るときに「もう一回会いたい」と思って。

「もしよかったら、もう一度会ってくれませんか?」って言って、二回目に会う約束をして。また1ヶ月後に宮崎に来たんですね。二回目なんですけど、まためっちゃ緊張して。

何しゃべったかあまり覚えてないんですけど、最後、空港に送ってくれるっていうときに…。宮崎出身だから土地勘ある、と思ってたら、めっちゃ道を間違って。……飛行機に間に合わなかったんです(笑)。

で、そこから次の便を取ったんですけど、まだ1時間2時間くらい時間があるので、「じゃあ、空港でちょっとお茶でもしよっか」ってお茶してるときに、ぼくの中で、まだ(今の関係を)続けたいなと思ってるんです。3回目は会わなくても、もう好きだっていう心が決まってたんで。
「もしよかったら、付き合ってくれませんか?」ってことをそのとき伝えた。

WAKANA:じゃあ、その、道を間違ったというのは、ある意味サインだったんだね。

猪野(ノッチ):そうですね。今思えば。

WAKANA:そっか。そこで付き合うことになったんだ。
はぁ〜めでたしめでたし(笑)。

2. それぞれの運命のサイン。飛行機に乗り遅れる、形見の指輪、ナンバー515

WAKANA:運命の人という言葉ではなくても、「この人!」って思わせられるような、運命のサインはあったんでしょうか?

本を書かれていらっしゃる美裕紀ちゃんが後藤くんと出会ったときに、美裕紀ちゃんはどんな運命のサインがあったでしょう?

香椎(美裕紀ちゃん):出会ったときというか、片想い期間中に、うまくいきそうにないなっていうので、何度も「諦めようかな」とか「ちょっと心折れちゃったな」っていう瞬間があったんですけど。

でも「もうほんとに諦めよう」って思うと、なんかサインがやってきて……。
「あ、まだ諦めちゃいけないのかな」と思わせられるようなことが何度かあった、っていう感じだったんですけど。

WAKANA:たとえばそれは、どんなサインだったんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね……、わたしの祖母が亡くなって、実家に帰って葬儀の手伝をしたんですよね。そのときちょうど、「彼のことを諦めたほうがいいのかな」と思っているときだったんです。実家に帰ったら、祖父がおばあちゃんの形見の品をわたしにくれて、「これおばあちゃんの大事なものだったから、お前にやるよ」という感じで指輪をくれたんです。

ぱかって開けるような(箱に)…、入ってた指輪だったんですけど。それをぱかって開けたら、今の旦那さん”後藤”っていうんですけど、”後藤”って書いてあったんですよ(笑)。

WAKANA:えぇ〜!!すごい。

香椎(美裕紀ちゃん):で、しかもそこに”夫”って書いてあったんですよ(笑)。たぶん、おじいちゃんとおばあちゃんの結納の品だったと思うんですけど…。それを見た瞬間に「えぇ!!」って思って。「こんなことあるの?」みたいな。

これはたぶん、おばあちゃんが「諦めちゃいけない」っていうふうに言ってくれてるんじゃないかと思って。もうちょっと頑張ってみよう…。

WAKANA:そっか〜。それで、「ちょっと諦めようかな、もう何回もアプローチしてるのに何もないし」っていう状況から…。どんな行動をされたんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):「やっぱりもう一回誘ってみよう」とか、「ちゃんと諦めるにしても言ってから諦めよう」って。ちゃんと告白しようって肚が決まったきっかけの1つっていう。

WAKANA:すごいサイン!わかりやすいサインだよね。寿の指輪っていう。しかも”後藤”。そのサインの後に告白をされて、実際に付き合うことになったわけですから。絵里ちゃんは何かそんなサインありました?

鈴木(絵里ちゃん):はい。ほんとにすごいサインだったなぁって思うんですけど。まだ旦那さまと出会ってなくって、2007年の4月に……。カレンダーをめくると、5月のカレンダーがあるでしょ?

そのときに、「15」っていう数字が浮いて見えたというか。それまでも本屋さんとかに行くと、自分に必要な本とかってちょっと(手前に)出てたりしません?
そのときも5月の「15」だけ浮き出て見えたっていうのがあって。わたしも直感めいたことが好きなので、「5月15日に何かあるのかな」って思ったんですよ。でも、何もなくって。

それが2007年、8年?くらいなんですけど。で、「何もなかったな」と思うんだけれども、気になってるので、どんどん見るんですね。「515(ご・いち・ご)」という数字を。

車を運転していても、前の車も後ろの車も「515」だったり。友達が買ってくれた新幹線のチケット(の席)が5号車の15番だったりとか。

で、あるとき、パソコンを(普段)そんなにしないんですけどね。友達とチャットでずっと話してたときに、5時15分にパソコンが壊れたり。ステレオが5分15秒で止まったり。

「いったい何なの?」って悩むくらい……。で、それがずっと続くんですよね。2011年に(現在のご主人と)出会うまで。

WAKANA:え? 2007年から2011年までず〜っと続いてたの?

鈴木(絵里ちゃん):うん。で、毎年何もないんですよ。5月15日に。二人の友達に相談をして、「こういうのって、何やろ?」って。エンジェルナンバーというのものにも特に興味はないし、「これ、何だろう?」って言って。(友達も)「何だろうね?」って。

で、その話をしていない友達に会ったときに、6歳の娘さんが、わたしの顔を見て、「5月15日はラッキーな日だよ」って言ってきたの(笑)。

で、「あれ? わたしこの話、その子のお母さんにはしてないよな」って思って。「わたしその話をしたことあった?」って聞いたら「いやいや聞いてないけど、◯◯ちゃん(女の子)はそういう未来がわかるのよ」って。

っていう話を聞いて、ますます迷うんですよ。「何だろう?」って。
それで何年か経って…、「何だろう?」「忘れた頃にやってくるこれはなんだろう?」って。
(現在の主人に)2011年に出会って、しばらくしてから5月15日生まれということがわかるんです。

WAKANA・すご〜い!!

鈴木(絵里ちゃん):でも有り得ない。すごい尊敬や憧れはあるけれども、すごい大好きだけれども、人生を共にするとか、めっそうもないどころじゃないけど、こう、ね……。

WAKANA:とても尊重していたからこそね。

鈴木(絵里ちゃん):うん。でも、その「515」がね、やまないんですよ、ずっと。(自分が卒業して)会わなくなって、わたしはお誕生日に「お誕生日おめでとうございます」って、そしたら電話がかかってくるっていう。その付き合うきっかけになったのも5月15日じゃないですか。

WAKANA:あ、そっか! 誕生日の日に電話してるから。

鈴木(絵里ちゃん):そう。連絡してるから。
で、付き合うことになってから、(515を)見なくなったんです。

だからすごくやっぱり運命的なものを感じざるを得なくって。わたしがすごく5月15日を大事にするもんだから、プロポーズの日も入籍も、全部、5月15日なんです。

WAKANA:そうなんだ。なんかすごいわかりやすいサインでしたね。

3. 自分の中で”決める”と動き出す。運命の人と出会う前の「在り方」が大事。

WAKANA:人生において、何をするにもサインってあると、わたしは個人的に思ってるんだけど。

それに気づけるようになるとか、それくらいわかりやすいサインを、自分にとってハッピーな出来事を受け取るためのサイン。それには、きっとそのときの、その人の在り方とか、行動だったりとか、生き方がすごく大切なんじゃないかなって、今聞いていて思ったんだけど。

その運命の人に出会うまで、どんな生活をしていて、どんな心持ちで日々を生きていたのかというあたりを、ぜひ聞きたいなと思うんですけど、美裕紀ちゃんから。

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。出会うちょっと前までは、ずっと介護の仕事をしていて。割とワーキングプア的な生活というか、風呂なしアパートに住んで(笑)。

WAKANA:風呂なしアパート!? え~!!

香椎(美裕紀ちゃん):ま、そういう、「どう生きていったらいいのかな?」という生活の期間が長かったかなと思います。

WAKANA:そうだったんだ! そのときに、そういう状況で……、きっとね、お仕事も大変だし、生活もちょっと大変だと、すごくストレスになったり、考え方が後ろ向きになったりするのでは? そういうことはあったんですか?

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。ずっとそういう生活だったので、今が辛いみたいな感じはなかったかもしれないです。でも何度も「変えていきたいな」という気持ちはありましたね。

WAKANA:なるほど。なるほどね、「何かこのままじゃいけないな」っていう。そういう自分の中の感覚があった。

WAKANA:それで、何かを変えていくことをされていったんですか、そのあと。

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね、そのあと……、ま、自分なりに「仕事も本当に好きなことをやって、できれば豊かに生きていきたいな」とか「本当に好きな人と出会って、パートナーになりたいな」とか。

年ごとに「これにチャレンジしようかな」と決めてやっていたという感じですかね

WAKANA:へぇ〜。じゃあ、その介護の仕事をしながら、チャレンジをいろいろしてみたりされたんですか? それとも、もうガラッとご自分の生活を変えていったのですか?

香椎(美裕紀ちゃん):いや〜介護の仕事をしながら、副業で仕事を始めてみたりだとか、ダブルワークを続けてみたりとか。仕事でも同じようにサインを探して、キャッチして、それに乗っていったみたいな感じ…。

WAKANA:なるほど! じゃ、後藤くんのことだけに限らず、普段の生活とか仕事においても、自分のサインというものをすごく敏感に感じて、受け取って、そういった生き方をされてたんですね。直感に沿った生き方みたいな。

香椎(美裕紀ちゃん):そうですね。はい。

WAKANA:絵里ちゃんは? そんなのありますか?

鈴木(絵里ちゃん):そうですね…….。そのサイン?を感じられるようになったのが、2007年とか8年なんですけれども、その当時わたしは34歳なんですね。

鈴木(絵里ちゃん):27歳のときに父が事故にあって、脳障害をもつんですね。そこから介護生活が始まって。(父は)わたしの名前も思い出せないし……。理性をなくしてしまっているし、記憶もないしっていう父の介護と、7年間すっごく闘ってしまうんです、わたし。

WAKANA:7年間!

鈴木(絵里ちゃん):受け入れられずに、それを。「どうしてわたしが?」とか。それまで父と暮らしてなくて、父は別に家庭があったので。それが脳障害を患ったことによって、その家庭と一緒に暮らせなくなるんですね。

で、27歳で突然、父と暮らすことになるんですよ。
それも、その状態の父を受け入れるということもわからないし、7年間、壮絶な介護で。わたしはすごいひどい人間に、横暴になるというか。もう、すべて思ったようにいかないし…。

すごい怒ってしまうし、怒ってどんどん悪循環を招いてしまうし。

それで、「どうしてこういう人生になってるんだろう」と思って、すごく悩んだりもしたんです。あるとき、本屋さんに行ったときに浮かんで見えた本が『ザ・シークレット』だったんですよ。

それで、すべてが“自分に問題がある”っていうことにやっと気づくんですね。

WAKANA:なるほど〜。

鈴木(絵里ちゃん):で、そこから自分の未熟さに気づいて。自分を責めるのではなく、すごく未熟だったということ、「なんて器の小さい自分だったんだろう」ということに気づいて。「いい生き方をしたい」っていう決意が生まれるというか。

「じゃ、いい生き方ってどういう生き方なんだろう」て思ったときに、「わたしは“日々の感謝”を、どれだけしてなかったんだろう」って。

毎日ほんとうに”ありがとう”と思うことに。恵まれてるのに、そこに意識を向けずに、父の介護の辛さにばかり意識を向けてしまっていて。「それを変えるのは自分しかいない」って思って、わたしは「いい人間になりたい」、「いい生き方をしたい」って思って、父にかける言葉をどんどん変え出して。

「わたし本当に悪かった」ということを正直に父に話をして。……父のMRIは、今までは脳が真っ黒だったんですよ。ほんとに健常者として生活ができない状態だったんですけど、「わたしが変わらなければ」ということを学んで、わたしが変わることによって、父がびっくりするくらい改善していったんですよね。脳外科の先生もびっくりするくらい。

普通の生活がちょっとずつできるようになって。すべてはわたしの中に問題があったということに気づいて。

感謝をすることだったり、綺麗なものを見るとか、なんていうかな…、歓びにあふれた人生を送るのも、自分を助けるのも、自分を応援するのも自分なんだっていうことに気づいて。「感謝ノート」っていうのをつけ出したんですよ、34歳から。

WAKANA:感謝ノート?それはどんなノートなんですか?

鈴木(絵里ちゃん):それは、毎日のありがとうと想うこと。たとえば、コンビニのお姉さんがすごく笑顔で挨拶をしてくれたとか、妹がこういうことをしてくれたとか。ありがとうと想うことによって、すごく(胸のあたりに手をかざしながら)豊かになりだしたんですよね。

それと同時だったんですよね、「515」っていうサインが始まったの。

WAKANA:そうだったんだ。

鈴木(絵里ちゃん):だから、そういうサインを見れるようになったというのは、わたし自身が「いい生き方をしよう」って……。求めるばっかりではなく、「わたしが愛したい」「わたしが思いやりのある人間になりたい」って思ってからでした。

WAKANA:なるほどね〜。もうほんとに7年間のその壮絶な介護…、介護という出来事を自分のこととして受け止めて、自分の中から生まれてることなんだ…。

鈴木(絵里ちゃん):すべて自分の感情が、現象として現れてる、ということがすごくよくわかった。

WAKANA:それでわかった。それは本をきっかけに。いろいろ向き合いながら、少しずつ。

鈴木(絵里ちゃん):うん。少しずつ向き合って、少しずつ「あ、こういうことか」「あ、こういうことか!」「これでこうなってたのか!」っていう。

WAKANA:なるほど。じゃ、しっかり今の自分というところに向き合いつつも、自分の肚の中から「こういう自分になりたい」っていうものを…。
しっかりと自分の中に植えつけて、そこに合わせて生きていくっていう生き方をされてた。そしたらサインが見えてきた。

鈴木(絵里ちゃん):そうそう。

WAKANA:それまでは、そういうサインが、見えてたわけじゃなかったんですね?

鈴木(絵里ちゃん):ないと思う。直感というのはすごくあったけど、どっちかと言うとネガティブなサインを受け取ってましたね。

たとえば「あ!この車、友達が運転してたらよくない」ってわかる。そうするとほんとに車が止まってしまうとか、そういうネガティブなサインを受け取ってしまっていたけど、それを自分が「いい生き方がしたい」って思うようになったら、(いい)サインを受け取れるようになってきたというか。そういうのが同時期でしたね、34歳が。

WAKANA:へぇ〜! じゃあ、やっぱりサインは出てるんだけど、自分がどこの位置にいるかによって受け取るサインがある…。

鈴木(絵里ちゃん):違ってたということが、今話してて思いましたね。

WAKANA:ノッチはあっこちゃんに出会うまでの自分を振り返ったときに、どうして自分はこんな素敵な出会いができたと感じる?

猪野(ノッチ):パートナーシップの”パ”の字もなく、基本引きこもってた生活だったので……。でも、そのとき(仲間の)5人でほんとに一緒の家で一週間過ごしたときに……、なんていうんですか、パートナーが本当は欲しいけど、…たぶん諦めてる自分がいるなって気づいて。で、知り合えるなら(マッチングサイト)やりたいなと思いました。

WAKANA:でも、諦めてたのが長かったじゃない? 長い年月諦めてて、それでも諦めてたけど「欲しいな」と思えたのはどうしてだと思いますか?

猪野(ノッチ):あぁ……。1つは、たぶんミヒロさんとわかめ(WAKANA)ちゃんと同じ家で過ごすことが初めての試みだったと思うんですけど、そのときに二人がずっとイチャイチャしてたんで(笑)。

WAKANA:イチャイチャしてない(笑)。

猪野(ノッチ):いいなぁって思いました。

WAKANA:なるほど。その目の前に実際にいいなって思ってることをやってるモデルがいたことで、「もしかしたら」とか「ほんとにいいな」と思えたってこと?

猪野(ノッチ):そうです。それが1つ、自分が行動するきっかけになったかなと。

WAKANA:ちょっと諦めてたけど、自分もやってみようと思って、やってみて……。
で? でも出会えなかったじゃない? 最初は。

猪野(ノッチ):ま、そうですね。
でもそのときはやっぱりまだ…、あんまり決めてなかったというか…。

最初はその…、マッチングサイト登録したときは「う〜ん」っていう感じで、「出会えたらいいなぁ」くらいというか、「でも出会えないだろうな」という想いがすごい強かった。

たぶんそれが、「出会えるかも」って、そっちの方が強くなった。

WAKANA:あ、そっか! 自分で思ったというか、認識したというか、自覚したんだ。

猪野(ノッチ):そうです。

WAKANA:「出会いたい!」と。「出会おう」と。

猪野(ノッチ):ほんとにもう、直球のテーマだったことを受け入れたというか。

WAKANA:なるほど、自分で受け入れたときに、そのあと翌日とか…。

猪野(ノッチ):帰ってきてすぐ。

WAKANA:あっこちゃんのサインがこう、導きというか。

猪野(ノッチ):そうです。

WAKANA:へぇ〜。面白い! なるほどね〜。

じゃ、やっぱり運命の人に出会うまでに、ただ出会いたいと思ってるだけじゃなくって、お三方はそれぞれ自分の人生の取り組みをね、自分ごととして、自分の人生として受け入れて、ほんとに感謝をもって生きていったりとか。

自分の直感を心から信頼して、どんな状況でも生きていったり、自分自身の気持ちに正直になったりということを積み重ねていったら、そういうサインがやってきた。

なるほど〜。最後の質問なんですけど、お三方にとって運命の人と出会う秘訣はなんでしょうか? 絵里ちゃんから。

鈴木(絵里ちゃん):出会う秘訣……。今となって思うことなんですけれども、なんか本当に日々のことに感謝して生きることと…、それを表現すること。うん、表現していたこと。

やっぱりどういう人と出会って、外見だったり内面だったり、どういうライフスタイルを望んでいるのか、イメージをすごく明確にしていましたね。

日々のことに感謝しながら、どういう人と出会って、どういう生き方をしていきたいのか。そして、わたしはどういう感情なのか、そのとき。というのを先に受け取りながら、うん。

あと内面、考え方、心の在り方。どういう人なのかというのを全部表現していったんですけれども。じゃあ、わたしはその理想の人、運命の人にとって「ふさわしい自分なのか?」っていう。

そこが自分の成長課題だなって思って、現実から目をそらさずに、現実を受け入れて。その人に出会うまで、わたしの課題はここにあるだけだという考え方で。
それをこう前向きに…、自分の成長として生きて。「きっとわたしの理想の人は、思いやりのある人が好きだろうな」とか。「乗り越える力をもってる人が好きだろうな」という想定をして。

WAKANA:すごい! じゃ「こういった理想がいいな」「こういったことをしたいな」ってイメージしていくけど、ただそれで終わりじゃなくって、それにふさわしい自分になることを努力したと。

鈴木(絵里ちゃん):そう、努力することを楽しむようにした感じ
もしほんとに出会えたときに、「わたしが提供できるものは何なのかな?」って。笑うとか。「こうしてほしい、ああしてほしい、これほしい」じゃなくって、「わたしが提供して差し上げられることは何だろう?」…。っていうことを全部ストーリーで描いて、そのとおり全部が叶ってるというか。

WAKANA:なるほど〜。じゃ、秘訣としては……。

鈴木(絵里ちゃん):現実を受け入れて、与えられた問題は成長課題と捉え、笑顔で努力をする。恵まれている日々に感謝をして心を豊かにすること。望むイメージを明確にして信じきること。前向きに生きること、ですね。

WAKANA:なるほど。素晴らしい。
美裕紀ちゃんは?

香椎(美裕紀ちゃん):秘訣……そうですね、サインに、気づくということかなと思います。自分にとってほんとに必要な人だったり、自分の人生にとって絶対大事な何かに出会う道って、そこに向かって川が流れてるみたいな感じだと思うんで。

そういうときに、道標として常に教えてくれるのが、サインだったりだとか、そういう直感だと思うので、それを頼りに進んでいくこと。常に自分の人生はそうやってサポートされているとか、守られているんだなっていうことを信頼する、ゆだねるということかなと。

WAKANA:なるほど。サインを受け取って、あとは委ねて信頼をすると。
ノッチ先生は?

猪野(ノッチ):ぼくはその二人と出会ったときの共通点を思い出してみたら、まず1つが行動したかなって。

目標に向かってという感じじゃなかったんですけど、動いた。引きこもってる状態から動いたというのが1つ目の共通点で、2つ目がいい意味で流されていること。ミヒロさんと出会ったときも大学側から「手伝ってくれないか?」と言われたときに、「じゃあ、手伝います」と言ったし、「ミヒロさんから直接学びたいんですけど」ってミヒロさんに提案したときに、「カバン持ちどう?」と言われて、別にカバン持ちになりたかったわけじゃなかったんですけど(笑)。

でも、「じゃあ、カバン持ちやらせてください」と言ってやったし。あっこちゃんと出会ったときもふじしー(仲間)が「やったら?」って、わかめ(WAKANA)ちゃんからパートナーシップの話を聞いたときに「あぁそっか」と思って、周りからの声を素直に聞くというか……。実行した。あと最後に、あまり深く考えなかったというか(笑)。

ミヒロさんと出会ったあともずっとこうやってご縁をいただいているのは…。就活して、内定もらってたんですけど、「ミヒロさんといるほうが楽しいから、いいや」って思って。内定よりミヒロさんとずっと一緒に…。

WAKANA:えぇ!

猪野(ノッチ):「遊びたいな」って思って。
あっこちゃんと出会ったときもプロフィールがめっちゃ素敵だったんで、二日間「こんなぼくじゃダメだろうなぁ」って思ってたけど、あまり深く考えず行ってみようと思った。

考えすぎなかったのがよかったのかなと思います。

WAKANA:そこすごいポイントかもね。はい。ありがとうございます。

こうやって聞いていただいたらわかると思うんですけど、みんな「選ばれたい」とか「君は特別なんだよって言われたい」という思いがあると思うんだけど。

でも、それって「誰も言ってくれないんだよ」と誰かが言ってる言葉を聞いたことがあって。やっぱり自分が自分で”特別だ”と思える人間になるとか、自分から選んでいくことをやっていく3人の生き方と行動が、運命の人と結びつけたんだなって感じました。

ありがとうございました。

鈴木(絵里ちゃん)・香椎(美裕紀ちゃん)・猪野(ノッチ):ありがとうございました。

会場:(拍手)

魔法の質問
・運命の人とは?
・運命の人に出会う人と出会わない人の違いは?
・どんな未来を作りたいですか?

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。

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『なぜ、愛妻家は収入が増えてしまうのか』しつもんカンファレンス2018

2019年8月9日

【なぜ愛妻家は収入が増えてしまうのか?】
愛すること×パートナーシップ×ビジネス

ビジネスが上手く行っている人たちと関わっていくと
面白い共通点がありました。

それは、みんな愛妻家である、ということです。

妻を愛し関わっていくことと
仕事がうまくいくことは、
何の関係性もないと思っている人も多いのですが
実はとても密接に関わっているのです。

では、どのようにすれば愛妻家になれるのか?
いや、どのようにすれば夫を愛妻家へと変化させていくことができるのか。

そんなヒントがここにあります。

2018年9月29日開催
しつもんカンファレンスin OKINAWA ミッドナイトセッション

▼登壇者情報
スピーカー/
内藤 勲
webプロデューサー
https://naitoisao.com/

後藤 崇仁
クリエイター・コンサルタント

谷口 貴彦
コーチ
http://www.coach7ps.com/

質問家/
中島 雅美
LoveGuide Messenger
https://ringoro.jp/

1. まず大事にすべきは、いちばん身近なパートナーとの関係性

自宅でともに仕事をする夫妻、同じ職業の夫妻、
そして新婚ホヤホヤのカップル。

それぞれパートナーと密に関わる、
3人の“愛妻家”経営者が語るパートナーシップとは? 

まずは、「どんな夫婦の形なのか?」という問いかけから、
セッションがスタートしました。

中島 雅美(以下、中島):どんなふうに奥さんのことを想っていたり、どんなふうな関わり方をしているのかのを教えてください。

後藤 崇仁(以下、後藤):奥さんとの関わり方……。
奥さんとの関係がよくなったときって、ほんと仕事もすごく増えて、収入も増えたというのがあったんですけれども。

ぼくがという以上に、奥さんがぼくにどう関わってくれているかというと、たぶん世界でいちばんぼくのことを理解したり、理解しようとしてくれたり。
これ以上にぼくのことを考えてくれている人は、世界では他にはいないんじゃないかというような、ほんとにありがたい存在です(笑)。

中島:世界でいちばん! 内藤さんはどうですか?

内藤 勲(以下、内藤):そうですね、ぼくは”対等な関係“…が築けているかな、と。ぼくは、バツイチ。で、奥さんもバツがついてるんですけど、ま、お互い失敗をしているので…(笑)。
失敗したことを繰り返さないようにしよう、とお互いに言っています。

ぼくは知らず知らずのうちに、以前は上下関係をつけてたりとかしてたなぁ、と今振り返ると思います。今は、そういうのではなく対等にしよう、と。奥さんの方もそういう立ち位置で接してくれるので、ま、対等な関係。
お互いがお互いを尊重している、応援し合うっていう仲ですね。

中島:お互いが応援し合う感じということは、お互いがいちばんのファンということですね! 谷口さんはどうですか?

谷口 貴彦(以下、谷口):いつだったかな?(妻と話していて)「ぼくたち共同経営者だよね」っていう話をしていて。で、それって何か、“夫婦”という事業を一緒にしているみたいな感じなんですね。

ただ、全然違うんですよ。営業と経理みたいな。
まったく違う役割や違う個性を持っている、共同経営者が、この2人の会社を一緒にやってるみたいな感じかな〜。だからパートナーという言い方をすごくするんです。夫婦というよりもパートナーという関係をすごく大切にしている気はします。

中島:よく言われているような、奥さんが家事をして、旦那さんは外で働く。今まではそういう風潮が当たり前のようにあったと思うんですけれど、みなさん(3人)は、お家で家事をされたりすることもすごく多いと聞いたんですが、お互いの中で決めているは、あるんですか?

後藤:とにかく2人のスタイルを大事にしようということを思ってたんです。
きっとお2人(内藤と谷口)も一緒だと思うんですけど、世の中的には、「こういうことはどちらがやる」とか、「夫婦ってこういう形だよね」よいうのがたぶんいくつも(ある)。
もしかしたら年代ごとにあったりとか、もしかしたら実家のご両親から「こういうことだね」と言われることって、いろいろあると思うんですけど。

全然そういうことを気にせずに、2人のスタイルは2人がつくっていったらいいんじゃないのかな、というのを大事にしてきました。

中島:ちなみに、みなさんのライフスタイルはどんな感じなんですか?
普段のライフスタイル。たぶんみなさんにとっては当たり前だと思うんですけど、「どんなふうにいつも暮らしているのかな?」と。

谷口:ぼく、やっぱり昭和なんで、昭和の夫婦感があるんですね。「サザエさん」とか「ちびまる子ちゃん」とか。でもたぶん、うまくいってる人って、自分たちのスタイルを持っている感じ。

一般的な「みんなこうだよね」「夫婦ってこうだよね」ということ、昔でいうと、男性が稼いで来て、それで食わせて、女性が家を守るみたいな概念があるんだけど、そういうのに全然とらわれてない気がするね。

自分たちのスタイルというのをつくっている。
うち、結構ね、ミーティングしますよ。まず予定、どういう予定でこれからやっていくのか、とか。
なので、「ここはデートにしよう」とか「この日はミーティングね」とか。

内藤:ミーティング……、ずっと一緒なんで、ずっとミーティング(笑)。
情報共有は常にしているというか、プライベートな予定も仕事の予定も一緒に共有しています。
お互いがいつどこでなんの仕事があって、プライベートでどこに行くかっていうのを共有している感じ。

谷口:たぶん、ぼくも内藤さんも後藤さんも(奥さんと)いっぱい話をしていると。他の夫婦をみてると、あまり話をしてない……んですよ、結構。
何をしているかというと、報告と連絡ばっかりしているんですよ。あれがこうだった、これがこうなった。
で、たぶん……、ぼくはそう勝手に思ってるんですけど、「こうしたい」とか「こういうことやらない?」とか「ここはこうしないか?」という話をちゃんとしているような気がしますね。

内藤:めっちゃしますね。相談したり。

後藤:はい。やってます。ぼくは。
「愛妻家は収入が増えてしまうのか」というタイトルと繋がるところですと…、ま、たぶんみなさん一緒だと思うんですが、仕事って、すごく大きなチャンスがやってくることがあるんですね。
同じ365日の中でも、このチャンスをつかんだら……、なんていうか、男性の仕事のステージが一気に変わってしまうみたいな。

そういうときって、男性もすごく怖いんですよ。気持ちでいうと、オリンピックの本番に出るみたいな。

それぐらいのことが、やっぱりやってくるときがあって。
そういうときは、なんていうんですかね、弱いところを見せるみたいな。すごいチャンスって言われているし、自分でもそう思ってるけれども、ほんとにこう…、「吐きそうなくらい緊張してる」というのを奥さんに聞いてもらって。

で、やっぱり、奥さんから「あなたなら絶対できるよ」だったりだとか、勇気を出して送り出してもらえると、そういうチャンスって、すっごくほんとにうまくいくんですよね。

そういうのが終わった瞬間に、いちばん最初に携帯で(奥さんに)「すごいうまくいったよ、ありがとね」っていうのは、すごく何回も何回もあるなって。

中島:急には弱みって見せられませんよね。
やっぱり普段から対話をしてるからこそ、そういうふうにお話もできるようになるって感じ?

内藤:ま、すぐ弱いところは見せますね。不安に思っていることとか。
後藤さんがおっしゃったように、何か新しい仕事のチャンスがあるときに、進むべきかどうかを相談したり。「ちょっと不安だ」というのも言いますね。

中島:なるほど。
参考にしたい方がいっぱいいると思うので、教えていただきたいんですけど、そのときの奥さまはどんな感じで受け止めてくださるんですか?

内藤:ぼくの奥さんは基本的には、後押しする。勇気づけてくれますね。

谷口:うち(の妻)も押します。押される(笑)。

中島:それが何よりも安心できる?

後藤・内藤・谷口:(頷く)

2. 男性性をぐんぐん上げてしまう、奥さんの魔法の言葉かけ

中島:一般的に年数が経ってくると、飽きてくるとか会話がなくなってくるとか、言われてますけど。そういう感じは(お三方からは)一切しないですけど、普段から気をつけていることはありますか?

後藤:気をつけていること、あります!
うちの奥さん美裕紀(みゆき)っていうんですけど、ウィキペディアってあるじゃないですか。自分の中に、奥さんバージョンの”みゆきペディア”というのがあってですね。

うちの奥さんはこういうタイプだとか、こういうことはすごく嫌がるとか。iPhoneの中にみゆきペディアっていうページがあるんです。

谷口:自分でつくったの?

後藤:あるんですあるんです。ちなみに、ぼくの名前は崇仁(たかひと)っていうんですけど、奥さんの中には”たかひとペディア”というのがあるんです。
常にアップデートされて、「それ、もう直しといて」みたいな。

内藤:更新されていくんですね。

後藤:更新されていくんです。
あとは、奥さん…、美裕紀はぼくに「かっこいい」という回数が尋常じゃないくらい多いと思います。

「愛してるよ」とか「いつもお仕事ありがとうね」とか、いろんな言葉かけがあると思うんですけど、「かっこいい」って、実はもう(腰に手を当てて胸を張ったポーズをしながら)こんな感じになる。(笑)

すごい自信が出たりとか、なんかすごい自尊心が高まったりとか。
「できるぞ!」みたいな気持ちになるんです。

中島:へぇ〜。そういうふうに自分をいちばんかっこいいと言ってくれる、それを想ってるだけじゃなくて常に言ってくれる……。

後藤:浴びてます。

内藤:ぼく(の妻)も「かっこいい」とかはよく言ってくれます。
あと、基本的に全肯定。

谷口:Me too。

中島:Me too(笑)。逆に奥さまにかけている言葉はあるんですか?

後藤:起きてるときにかけている言葉もあるんですけど、仕事がすごく忙しいときって、やっぱり夜がすごく遅くなって奥さんが寝ている時間帯もあるんですけど。寝ているときに話しかけたりしてます。

ちなみに、「すごく大切だよ」とか「愛してるよ」とか「ものすごい大事だよ」とかっていうのを言うとですね、奥さんの口角がこう……上がるんです。

それでやっぱりそれを見ると嬉しくなるんで。家に帰ってきた、「遅いなごめんな」っていうときは、そういうふうに言って、ハグをしてみたいな感じで。

なので、彼女のたぶん睡眠学習的な(笑)。たくさん聞いてると思います。
これ、すごくおすすめです。(笑)

中島:愛妻家さんって、年数じゃなくて深さだとわたしは思うんですが、
飽きるとか、一般的に言われてるようなこととかは、有り得ないですか?

後藤:お二人はどうかわからないですけど、このテーマを受けるのが1ヶ月前くらいに決まって、その間に、けんかが一回もないわけじゃないわけですよ。
その度に、「9月29日カンファレンス、どうしようこのままだと立てない」みたいな気持ちがいっぱいあったんですけど。

お互いの、すごく大きな問題、というよりは試練みたいな。
お互いが人生の中で育ってきて、すごく小さいことで傷ついてきたりとか、それはこれまでの恋愛かもしれないですけど、いろんなところで”あった”ものがお互いの間に出てきたときに、それを乗り越えるたびに「あ、絆が深まったな」と感じる回数がすごくあるので。

(けんかの)渦中のときはもう「カンファレンス立てない!」みたいな気持ちに、この1ヶ月に何度なったことか、という感じなんですけど、やっぱりそれを超えたあとは、絆が深まって、お互いの関係がまたいいものになって、一言で言うと、幸せな感じになることを”知っている”という感覚に近いですかね。

内藤:ぼくも当たり前すぎる感覚なんですけど。ずっと一緒にいるというのが大前提であって。
たとえばけんかとかの出来事があったら、その出来事があってどうなるというのではなくて、ゴールというか…“ずっと一緒にいる”というのは、もう決まっているんで。
それに対して起こった出来事に、どんな意味があって、そこに繋がっていくのかなというふうに考える。

中島:はぁ。ずっと一緒にいるということはもう決まっている。

内藤:決まっている。
で、起こった出来事が、ゴールに対してどういう意味があるだろう。乗り越えるべきものなのか、とか。
ま、だから気づきだったり、学びだったり、絆が深まることだったりする。というふうに捉えていますね。

谷口:どんな言葉をかけているかというと、まず、うち二人ともすごく多いのが……、家内の方が多いかな。「ありがとう」の数は、ぼくの印象ではたぶん一般的な平均的なカップルの、100倍くらいあるんですよ。

1日何十回と。
というのが多いのと、あと「幸せだな」っていう言葉をけっこう口にする。

あと「大好き」とか。
テーマに、お金とか収入があるじゃないですか。で、もし愛妻家と意味づけるのならば、自分が今抱いてる気持ちとか相手に対する感謝の気持ちを表現する能力が、愛妻家は高いんじゃないかな。

たぶん、それがビジネスですごくこう……。ま、ビジネスもすべて、パートナーシップでやっていると思うんですね。
たとえばセールスでもお客さんとセールスマンも「売る」「買う」ではなくて、共同体でパートナーだと思っているんで。そういうビジネスでいうパートナーに対してメッセージを届ける能力が高いんじゃないかなという気はしますけど。

中島:愛して関わっていくことと、仕事がうまくいくことの共通点がすごくある。

谷口:すごくあると。ビジネスの相手よりかみさんの方が大変だと思う。
家族との関係性の方が、ビジネスの関係性より難易度が高いと思う。
そこがうまくいくっていうことは、ビジネスうまくいくでしょ、みたいな。

中島:当たり前でしょ、みたいな。
ビジネスもご縁なので、(奥さんとの)愛する関わりがうまくいけば、そちら(ビジネス)もうまくいく。
ということは、愛する身近な人との関わりをうまくいかせることが、ビジネスをうまくいかせることと繋がっているということですか?簡単に言うと。

後藤・内藤・谷口:(頷く)

谷口:コーチをしていると、起業家とか、ビジネスのゴールや目標達成を目指すクライアントをよくサポートするんですけどね。うまくいっていない人って、パートナーとうまくいっていないんですよ。

なので…最初のコーチングのテーマは、ビジネスの目標よりも一度パートナーとの関係性を改善した方がいいんじゃないですか、って。

で、面白いものでそっちがうまくいきだすと、結構ビジネスに転化されることが多い。ぼくの経験上はほとんどそうです。

内藤:ビジネスって相手を喜ばせることだと思うんですけど、愛妻家って、谷口さんも後藤さんも奥さんを喜ばせ上手だと思いますよ。

ぼくも、よく奥さんが「ありがとう」と「幸せだよ」ってすごく言ってくれるから、ま、喜んでくれているかなとは思って。だから、谷口さんがさっきおっしゃったように、ビジネスとの関わりって人間関係なんで、結びついてるなと思いますね。

後藤:そうですね。
今回のテーマが「『愛妻家はなぜ収入が増えてしまうのか』というのを話すんだ」って人に言ったら、よく言われたのが「うちの旦那を愛妻家にしたいんですけど!」と(笑)。

あとは、「うちの旦那、愛妻家なんですけど収入が上がってないんですけど」っていう言葉をいただいたり(笑)。

あと男性の方から「ぼくは愛妻家なんですけど、収入が上がってないんですけど」という質問をいただいたりして。

この1ヶ月考えていたことがたくさんある中で、大事なひとつが、さっき内藤さんがおっしゃっていた、“男性が弱いところをいちばん近い女性に見せられる”ということは、女性のみなさんが思っていらっしゃるより、すごく大きなことで。

男性ってやっぱり、情けないところというか、たとえば社会的な尺度で、「見せたら自分は嫌われるんじゃないか」「離れていくんじゃないか」というところを、やっぱり1ミリでも見せたくない、というところがあるんですけれども。

やっぱり、それがいちばん近い……、奥さんだったり、パートナーの方に見せて、それでもこの人は自分を受け止めてくれたり、受け入れてくれたり。”それでも自分は愛されているということは変わらないんだ”という体験をすると、二人の関係の中での安定感とか信頼がすごく増していって。

二人の関係を信頼できるというのがすごく強くなると、それが周りの他の人との関係とか、社会とか、チャンスとか、人生に対して、信頼の幅というか土台がすごく広がっていく感じで。たぶん仕事も、「大丈夫なはずだ」という信頼に全部変わっていくし、きっとうまくいくし、なっていく、という感覚。

最初のドミノを倒すみたいなことが、男性と女性の、場合によっては同性同士もあると思うんですけど、そういうパートナーシップの中で”100%受け入れてもらえる”というのが、豊かさとか収入に繋がっていくということをすごく実感してます。

谷口:あと、なんていうのかな、ビジネスをやっていても、経験を積むと、人を見る目というものが養われると、ぼくは思ってる。

で、ぼくがコーチをしていると、職業病みたいに見えてきちゃうんですけど、「この人の(コーチ)やりたいな」って人と、「この人とはできれば避けたいな」っていう人とでは、空気みたいなものって出ません? 人って。

それを醸し出しているのが、ぼくは家庭が一つ(の要素)だと思うんですね。なので、家庭でうまくいっていないと、その空気が、どんなに笑顔でいても出ちゃうんじゃないかな。

中島:滲み出ちゃうというか。

谷口:滲み出ちゃう。
そうすると、たぶん人間のカンとして、「この人のそばにいくとうまくいくだろう」という人と、いかないだろうというのを感じちゃうと思うんだよね。

ぼくは愛妻家って、ぼくたち自分たちのことを愛妻家って言わないし、パートナーも言わなくて、周りの人が言うの。

中島:自分から言わない(笑)。周りが言うんですね。
そうですね、聞いたことないです、うまくいってる方から。

谷口:周りから見るとそういうふうに見えるから、それを見て「愛妻家」って言ってるんで。家庭がすごくいい関係で、いいエネルギーがそこでつくられると、それをもって外へ出るから、人が寄ってくるとか、チャンスが寄ってくるとかになるんじゃないかなと。

中島:滲み出て、隠せないものが、日常にいちばんあるということですよね。日常をどんなふうに過ごしているかということが大きいというか。

じゃ、奥さんとの時間はすごく大切になってくる。

内藤:ま、ビジネスでベストパフォーマンスするためには、ストレスとか家庭内で考えるこことがあったりしていると、できないと思うんですね。
だから、いい関係が奥さんと築けていると、仕事の場でも思いっきりできるということだと思うんですよね。

谷口:愛夫家ね。だから、上下もないし、依存や主従もないし、食わせる・食わせてもらうみたいなのもなくて。対等、同等、共同体みたいな感覚で。
なので、ぼくたちもたぶん、かみさんのこと「愛夫家なんです」とは言わない。

「あそこは仲がいいよね」とか「あそこはすごい感じがいいよね」って周りが言うんだと思う。
自分たちがそういう関係をつくる能力があるのかな、お互いに。そんな気がします。それが全部、外の世界に出ていくから、ビジネスがうまくいくようになる……気がするな。

3. 期待せずに信じる、その存在に幸せを感じる、関心をもって関わる

後藤:わたしがすごくいいなと思うことは、女性のパートナーから教えていただけることがすごくあるんですよね。

男性って仕事がうまくいったりすると、「万能の人物だ!」じゃないですけど、裸の王様じゃないですけれども、見えないところがたくさん出てきたりとか、あっても言ってくれる人がどんどんいなくなっていったりとか。

うまくいってるときは誰も言わないですけど、そうじゃないときには、「ま、あの人はそういう原因があったよな」みたいな、そういうタネみたいな。

仕事がうまくいってる人はそういう状況が多かったりする中で、そのすべてのところを取っ払って、いちばん近い女性がいい意味で変えない……。肯定するところは肯定しながら、ほんとにズバリと、「あなたのこういうところはよくないよ」と伝えてくれる人は、何よりも宝だったりだとか。
で、だいたいそういうふうに伝えても、最初は100%受け取らないと思います(笑)。

中島:あぁ、なるほどなるほど。

後藤:「何言ってるんだ!」とか「いやいや、そんなことない」とか、ぼくの場合だと「いやいや、うまくいってるのに何言ってんだ、おまえ」という気持ちは、一瞬出てくるんですけども…。

腕力とかで言えば、男性の方が強いわけですよね。そういう存在に対して、女性が真実を伝えるって、ものすごく勇気もいることだと思うし、場合によっては「こんなことわざわざ言わなくてもいいんじゃないの?」ということもあるかもしれないですけど、たぶん、あなたが言わないと、言ってくれる人がいなくなるということはすごくたくさんあると思いますし。

そこを言ってもらえる奥さんとかパートナーとか、異性同性関わらず、そういう人がいらっしゃる方は、めちゃくちゃ幸せだと思いますし。
ぼくはだいたい3時間くらい「ほんとかなぁ?」って、熊のように穴にこもって悩むんですよ。

中島:言われたときはね。

後藤:言われたときは。「そんなことないんだけど…、そんなこと…、あれ?そんなこと……、そんなことあるか!」みたいな(笑)。

で、ちゃんとそのあとは、「さっきはほんとに悪かった。そこまでちゃんと伝えてくれてありがとう」とか、「全然わかってなくてごめんね」とか。それを言ってくれたおかげで、「気づけたことがすごいたくさんあるよ」っていうことと…。

たぶん普通の女性というか、誰でも、そういうことを言って(相手が)聞かなかったら、「もう言うの、や〜めた!」とか「この人に言ってもしょうがないし」ってなる。それは職場でもあると思うんですよね。
「こいつのことはもういいし」「こいつのことはもう放っておこう、こいつ、こういう奴だし」って。

でも、奧さんにはそういうことを「伝えるのを止めないでくれ!」というのはお願いしてます。

中島:あぁ〜、なるほどなるほど。
その伝えるときというのも、奥さまは全肯定なんですよね。ベースは。

後藤:ベースは全肯定。

中島:「あなただから、できると思っているからこそ、敢えて言います」という感じなんですね。バーっと怒るとかではなく。

後藤:ま、男性はだいたい聞く耳を持っていないと思うので(笑)。グサっまで言わないと……。

中島:あ、なるほど。

後藤:今回のテーマに興味があるような、収入を上げていくとか、仕事でチャンスをつかんで飛躍したいとか、自分の才能を世の中と分かち合っていきたいというタイプの人は、たぶん受け止められる度量がある方たちばかりだと思うので。
ぜひ、こう(野球の球を投げるピッチャーのようなジェスチャーをしながら)投げて(笑)。

谷口:ぼく、お二人に聞いてみたいんですけど、お二人は、話し方の能力がすごく高いんじゃないかなっていう気がするんですね。

ぼくはですよ、プライドがあるんで、忠告とかされたくないんですよ。「こうした方がいいんじゃない?」とか。
それよりも、「わたしはこうしたい」とか「わたしだったらこうする」とか、何かその伝え方のノウハウや技術はあるんじゃないかな…、って思うんですね。
だから、肯定もそうだけど、ぼくはどちらかというと尊重なんですね。

「あなたがそう思う」のは尊重する。でも「わたしはこういう意見がある」、それも尊重する。

で、もうひとつ、伝えてもそれをどのように受け取るかは相手に権利があるから、それを尊重する。強制はしないし、たとえば「こうしてほしい」と何か言ったときに、それをまったく採用されなくても気にしない。それも尊重する。

受け取るも尊重するし、受け取らないのも尊重するし、その情報を生かすのも生かさないのも尊重していて。
そういう伝え方の技術はあるんじゃないかなと思っているんですけど…。

内藤:ぼくの場合は奥さんがもろそうですね。ま、肯定ですけど、質問があるときも「こうして」ってぼくを変えようとするんじゃなくて、「わたしはこう思う」って。

それに対してぼくがどうするかは委ねるというか。

後藤:ぼくは、「教えてほしい」と聞くことはすごくあると思います。さっきの話と通じているところもあるんですけど、お互いのことを……、ちょっと上手に言えるかな〜っていうところがあるんですけれども。

けんかをしたりっていうよりは、相手を傷つけてしまったりとか、がっかりさせてしまったりとか、場合によっては怒らせてしまったりとか。「あ、そういえば約束があるって言ってたのに、また忘れちゃってた」ということがあったりするんですけど。自分ではすごく直したいんだけど、何度もくり返してる。

自分じゃどうしようもできないから、それはなぜだと思うか、「美裕紀の視点から教えてもらっていい?」っていう形で、聞いたりは(します)。「もっとこういうふうにしたらいいか」とか「教えてもらっていい?」とか。

だいたい男性がよかれと思ってやってることは…、そうじゃなかったりすることが(笑)。

よかれと思ったのに「なんで⁉︎」みたいな気持ちになることが、愛妻家もどきみたいな人たちは……。ぼくはいっぱいあったんです。
なんかこう、喜んでもらえるかなと思われることを、本だったりだとか、ま、けっこうYahoo!ニュースのgoo girlとかに記事が出ていたりとか、見るのが好きなんですよね。

こういうところに男性が女性に(対して)ドキっとくるみたいな、そういう記事がけっこう好きなんですけど(笑)。

全員:(笑)

後藤:それを鵜呑みにしたりして、「きっと奥さんはこういうのを喜んでくれるに違いない」って思って、張り切った分だけ想像と違うと…。(笑)

自分がやったりするのも、なんて言うんですかね、“前向きな独り相撲”みたいなことがすごくいっぱいあったりするので。最初は、「なんでこんなに素直に喜んでもらえないんだろう?」って、「ゔー!」ってなったけど、「いやいやそうじゃない」と思って。

やっぱり(相手に)答えを教えてもらう、というのがいいと思います。

内藤:関連した話だと、期待しない…。いい意味で、期待しないようにしています。
期待すると「こうしてほしい」っていうふうになる。

そういうのが生まれたり、それができてないと「なんでだよ」っていう怒りが生まれてきたりするんで。期待じゃなくて信頼する。期待せずに、ただ信頼する。そういうふうにお互い思うようにしてますね。

谷口:あ〜、依存しないんですよね。
自分のニーズを満たすことを、相手の反応に依存をしない。

だから、してあげた状態で、もうすでに自分の中ではニーズが満たされてる。だから、「こんなにしてあげたのに!」というのがない。
それは相手の反応に、自分のニーズを満たすことを依存しちゃってる。それがないかもしれない。

内藤:あとはやっぱり、お互いが違うということを認める。
どんなにいい夫婦、仲がいい夫婦といっても、違う人間じゃないですか。だから、自分と同じようにしようとするんのではなくて、“違う”と認めてあげて……。

谷口:そう!前提は”違う”。

内藤:まるばつじゃなくて、自分がまるで、そっちは間違ってるじゃなくて、三角と四角で違うものって認め合えれば、感謝になったり、学びになったり、信頼に繋がるのかなって思うんで。

谷口:あと、理解されないっていうのが、ぼくは前提。
前提に、“同じではない”というのがあるから、だから理解しようとし続ける。

あ、ビジネスもそうですよ!

絶対に理解されないという前提でコミュニケーションを取らないと、齟齬が生まれたり、逆にいうとそこに不満が生まれたり、不足があったり、いろいろな問題が起きるので。ビジネスも、前提は、絶対に理解されないから努力し続ける。

中島:みなさんに最後にお聞きしたいのが、ずばり、愛するとはどういうことだと思いますか?

後藤・内藤・谷口:……(考え込む)。

後藤:そうですね。愛するという言葉は動詞なんですけども、意識しているっていうよりも…まぁ……(笑)。のろけみたいで、ほんっとすみません(笑)。

なんていうんですかね、愛しいし、愛しく思ってしまってる、みたいな。それはもうすべて…(恥ずかしくて顔を隠し)、ちょっとほんとすみません(笑)。

全員:(大笑い)

中島:寝ている姿に言葉をかけるとかね。

後藤:ほんとにそういう……すべての挙動、行動、思っててやってくれること、少しでも時間が「愛おしいなぁ」みたいな。それが愛するということ。

内藤:そうですね、愛するって、愛そうって思ってるわけではないんですけど。じゃあ、「愛って何かな?」って考えたら、相手が何かするとか行動とかじゃなくて、ただその存在に幸せを感じるというか。感じられることかなって、思いましたね。

谷口:う〜ん、愛する対象って別に人とは限らないじゃないですか。
環境だったり、未来だったり、いろんなことがあって。

だから、愛の対象物に対して関心をもって関わることじゃないかな。地球を愛してたら、地球に関心をもってそれに関わっていくとか。

それがパートナーだから、パートナーに関心をもって関わる行為、行動なんだとぼくは思います。

だから、その人とコミュニケーションをとるし、話もするし、ともに何かをやるし、共同で時間を使うし。そうやってずっと関わっている。その関わる行為そのものなんじゃないかなという気がします。

中島:それ(愛すること)とビジネスとの共通点は何だと思いますか?

谷口:ぼくの場合で言うと、自分のビジネスのサービスを提供する相手に関心をもって、その人と、その対象の相手と関わりをもつこと。

内藤:相手のことを認めて、喜ばせる。
かなって思います。

後藤:そうですね。ビジネスだと、もちろん相手とかお客さんもいらっしゃると思うんですけど、自分のしている活動そのものをたぶん愛するという。

「これ、すっごく何時間もやっちゃう」とか、「好きでたまらない」とか、それがすごくビジネスと通じているんじゃないかと思います。

谷口:(何かを思いついたように、深く)あーーー。
稼いでない人って、仕事を愛してないですよね。辛そうにやってる人います。

中島:「やらねばならぬ」とかそういう感じ。仕事も活動も奥さまも愛していく。愛する。大切に関わっていくと。

深いお話をどうもありがとうございました。

後藤・内藤・谷口:こちらこそ、どうもありがとうございました。

会場:(拍手)

魔法の質問
・どんな関わり合いをしていますか?
・愛するとはどういうことですか?
・なぜ仕事もうまくいくと思いますか?

しつもんカンファレンス
2019年11月9日(土)10日(日)

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。

Filed Under: 恋愛, お金, 仕事, ライフスタイル Tagged With: パートナーシップ, ビジネス, しつもんカンファレンス, 愛妻家, 愛すること

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プロフィール


マツダミヒロ

質問家。「魔法の質問」主宰。
時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅するライフトラベラーでもある。 各国で「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超え、年間300日は海外に滞在。

独自のメソッドの「魔法の質問」は世界各国に広がりインストラクターは5,000人を、 メルマガの読者は5万人を超える。 NHKでも取り上げられた「魔法の質問学校プロジェクト」では、ボランティアで世界各国の学校へ訪問。

『質問は人生を変える』(きずな出版)『賢人たちからの運命を変える質問』(かんき出版)ほか著書多数。
→著書をチェックする(Amazon)

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