すべてのコミュニティは人間関係で成り立っています。
ここで、人間関係を磨くレッスンをしていきましょう。
1. 相手のいいところを見つける習慣を持つ
あなたの嫌いな人を1人、思い浮かべてみてください。
その人に、いいところはあるでしょうか?
「ない!」と思ってしまいがちですが、必ずあります。
世の中には光と影があります。影があれば光があるし、光があれば影があるのです。
つまり、すべてのことに、いいところも悪いところもあるということです。
だから、どちらの面を見るかで、あなたの世界が変わってきます。
「あの人もダメだ、この人もダメだ、こんな対応はダメだ」と思っていると、
ダメなことしかない世界に生きることになります。
でも、いいところを見ていくと、まわりはすべてよい世界になっていきます。
大事なポイントは、「その人の嫌なところと人格は一体ではない」ということです。
たとえばAさんという人が、いつも遅刻してくるとしましょう。
だからといって、Aさん自体が悪い人ということではありません。
「Aさんの遅刻してくる部分が嫌だ」というだけで、Aさん自体が悪ではないのです。
ですから、嫌なところがあるからといって、その人を全否定することはせず
「その人のいいところを見つける」ことをしてみましょう。
これができないと人間関係はうまくいきません。コミュニティづくりはなおさらです。
慣れるまでは、メモを取るといいでしょう。いいところ探しを習慣にしてください。
嫌いな人にも長所があることを知ろう!
2. 相手の悩みがコミュニティづくりのヒントになる
コミュニティづくりにおいて「人の悩みを聞く」というのは大切な要素になります。
人は自分の話をしたがります。多分あなたもそうでしょう。
でも、自分が話すよりも、「相手の話を聞くこと」を、意識してやっていくほうが大事です。
これができないと、コミュニティづくりのなかで「相手に何を提供すればいいか」
「どんな価値を与えればいいか」といったポイントが見えてきません。
つまり、コミュニティづくりがうまくいかないのです。
重要なポイントは、「表面に見えている悩みは本当の悩みではない」ということです。
どういうことかというと、相手が語った話のその奥に、本当の悩みがあるということです。
だから、それを聞くことを意識していきます。
悩みを聞くときに使える質問が、2つあります。
「それで?」と「それから?」という質問です。
この2つの質問を活用することで、相手は本当の悩みを話してくれます。
相手「営業に出ても受注につながらなくて・・・」
自分「うん、そうなんだ」
相手「毎日、50件以上テレアポもしれいるのに・・・」
自分「それで?」
相手「商品知識の勉強も、毎日欠かさずしているし・・・」
自分「それから?」
相手「いざ、お客さんの前に行くと、なかなかうまく話せず、受注にいたらないんです」
このように、うなずいて相手の話を「そうなんだ」と受け止めながら、
「それで?」「それから?」と聞いていくと、どんどん悩みを話してくれます。
3. 悩みは決して、あなたが解決してはいけない
「この人はこんなことを思っているんだ」ということを、どんどん聞いていきましょう。
悩みを聞いていくと同時に、「どうなったらいいか?」を聞くことも大事です。
相手「いざ、お客さんの前に行くと、なかなかうまく話せず、受注にいたらないんです」
自分「じゃあ、どうなったらいいと思う?」
相手「お客さんの前でも緊張することなく、しっかり提案ができるようになりたいです」
こうして、「じゃあどうなったらいいと思う?」と聞くことで、
悩みがなくなる状態とは、どういう状態のことかを探ります。
ここで、重要なポイントがもうひとつあります。
悩みは決して、あなたが解決してはいけないということです。
話を聞いていると、つい「こうしたらいいんじゃないの?」とアドバイスしたくなります。
でも、このタイミングで言ってはいけません。
なぜなら、悩みは本人でなければ解決できないからです。
ただし、この時点での生の声をメモしておくことは大切です。
全部をメモしたら大変ですから、「なるほど、これで悩んでいるんだ」という、
キーワードやフレーズをメモしておきましょう。
このメモがあなたのコミュニティづくりにつながったり、
自分の商品を伝えるとき、相手に響く言葉につながっていきます。
悩みを聞いて、本当の悩みを知って、解決せずに、
受け止めてあげるということをやっていきましょう。
「それで?」と「それから?」で、相手の悩みを引き出そう