ここでは、ファンをつくるために必要な心構えをお伝えしていきます。
ここではまず準備することが目的です。
旅でいえばパッキングしているところです。旅先で必要なものを持ってくるのを忘れて、慌ててしまうことがないように・・・
ファンをつくり始めたあなたが、この心構えを知っているかそうでないかで、その後の道のりが大きく変わってくるのです。
ぼくもファンづくりのための準備をしている時期がありました。
そのときは、いろんな本を読み、いろんな人と会い、いろんな人の話を聞き、それを実践していました。
そんな中で、100人の先生がいたら、100人が100パターンのことを伝えているのではなく、多くの人が同じようなことを言っていることに気がつきました。
それを自分なりにまとめていったところ、大切なことは7つあることに気がついたのです。
この7つの法則を実践したところ、ビジネスがなぜかうまくいくようになったのです!
もちろん、仕事だけではなく、人生もうまくいくようになりました。
これらは、すごくシンプルだけれど、すごくパワフルな法則です。これだけでも本当にファンが1000人できてしまうかも・・・というくらい、とても大切なものです。
ぜひ、あなたにも覚えておいてほしいのです。
1. 分かち合いの法則
こんな状況を想像してみてください。
あなたは、数年間かけて念願の資格を取得しました。
費用も100万円以上かかりました。
そして、その資格を活かし、独立。
お客様も増えていき、順調に業績を伸ばしています。
しばらくたったとき、偶然高校時代の友人と会いました。
その友人の仕事を聞いてみると、自分が取得したものと別の資格が必要な、とても魅力的な仕事です。
しかも、売上もどんどん上がっており、これからの時代にマッチしたビジネスのようです。
あなたはこう思いました。
「自分も新たにこの資格を取得し、この分野のビジネスに参入しよう」
さて、ここから、あなたはどんな行動を起こしますか?
2. 自分でできることには限りがある
世の中の多くの人たちは、自分も新たなスキルを身につけて新分野のお客様を取り込もうとします。
そのために、お金も時間も投資します。
確かに自分を成長させるということは必要ですし、悪いことではありません。
しかし、ここでは、「分かち合いの法則」を活用しましょう。
分かち合いとは、自分が持っているものを提供し、相手が持っているものを提供してもらうこと。互いにバランスよく与え合って、1つのものをつくり上げるということなのです。
先ほどの例で分かち合いの法則を活用すると、自分が新たな資格を取得するのではなく、自分の持っている技術(資格)と相手の持っている技術(資格)を組み合わせて、何か価値のあるサービスをつくることはできないか? と考えてみることになります。
自分でできることには限りがあります。しかし、他の方々の力を借りることで、実現できることが増え、しかもスピーディーになります。
そんな「分かち合い」を意識していくと、あなたも相手もさらに発展することができます。
3. 相手の求めているものは何か
ゴリヤクの法則でも触れましたが、分かち合いをするためには、自分にはどんな価値があるのかを知ることが必要です。
自分が今まで経験してきたこと、得意なこと、人が喜んでくれたこと、人にしてあげたいこと、食事も忘れるくらいのめり込むこと・・・
まずはそれらを思い返してみましょう。
そうすることで、自分が分かち合えるものが見えてきます。
次に、自分が欲しいものを考えてみましょう。
これから手に入れたい、覚えたいものでも結構です。
いくつか出てきましたか? 思いついたら、それらを持っている人、すでに身につけている人を探してみましょう。その人たちが、あなたに協力してくれる人かもしれません。
ただし、もっと重要なことがあります。
それは、あなたが求めている以上に相手が求めているか? ということです。
分かち合いの法則は、どちらにもゴリヤクがあって成り立つもの。だからこそ、相手があなたのゴリヤクを求めているのかどうかがとても大事です。
そこで活躍するのが「質問」です。
相手が何を求めていて、どんなことに困っているのかを、質問で引き出してみましょう。そして、その課題があなたの持っている能力で解決できるのであれば、ぜひ分かち合いを成立させましょう。
自分が求めるものよりも相手が求めるものを提供していくことで、分かち合いが成り立つ確率は高くなります。
4. お金がないと何もできない?
何かサービス(商品などを含む)を受けるとき、多くの人はお金を払います。
もしあなたがお金を持っていなかったら、サービスを受けることをあきらめますか?
ぼくは先日、「ある先生の元で資格を取りたいので、講座を受講したい!でも今はお金がない。でもやっぱり受けたいし・・・」と悩んでいた方とお会いしました。
その方は、いろいろと考えた末に、その先生に「お金はないけれども、講座のお手伝いをします。たくさんの方に紹介して受講者を集めてきます。早く会場に来て掃除をします」(などなどこの他にもたくさん!)と申し出て、スタッフをしながら講座を無料で受けさせてもらったそうです。
この例のように、本気になって考えれば、自分がどんな状況にあっても、分かち合うことを探し出すことができます。
私には何もない、能力がない、経験がないと思っている方がいたらその考えにサヨナラして、自分はどんなことが提供できるかを考えてみましょう。
・あなたが提供できるものは何ですか?
・お客様が求めていて、あなたにない要素は何ですか?
・その要素を持っている人は誰ですか?
・その人と、どんな商品(サービス)がつくれますか?
・分かち合いされていると思うものは何ですか?
・あなたのお客様を持っている人(組織)は誰ですか?
・その人が、あなたと分かち合いをするメリットは何ですか?
・その人に、具体的にどんな提案をしますか?