相手に「違うよ」と言われるより「そうなんだよ」と言ってもらったほうが、次の会話に進みやすいと思いませんか?
1. 会話の相手への共感を演出する
違うよという言葉は否定語です。否定された相手とは会話をしたくなくなるものです。一方、そうなんだよという言葉は肯定語です。自分を肯定してくれる相手とは会話をしたくなるものです。
なかなか会話が進まないと感じるときは、相手に「イエス」と言ってもらえるようなしつもんをすると打ち解けやすくなるのです。
マツダ「ゴルフって難しいんですよね?」
相 手「そうなんだよ!よくわかるね、キミ」
マツダ「たとえばどんなところが難しいんでしょうか?」
相 手「それはね・・・」
イエスで答えられるしつもんのポイントは「難しいんですか?」ではなく、「難しいんですよね?」の「ね」で終わるところです。
「私はゴルフを難しいものだと思っています。あなたもそうですよね?」
こういうニュアンスを込めた「ね」なのです。
これによって、会話の相手に対して共感していることを演出し、共通点をひろうきっかけにするのです。
では、イエスを引き出すためには、どのような質問をすればいいのでしょうか。
キーワードをひろいながら、お互い共感できそうと思ったら「〇〇ですよね?」と、しつもんを投げかけてみましょう。
2. ノーと言われても会話は広がる
イエスと言ってもらえるだろうと思って投げかけたしつもんに対して「ノー」と言われてしまったとしても、心配しないでください。
マツダ「ゴルフって難しいんですよね?」
相 手「いや、そんなことはないんだよ」
マツダ「え? みなさん難しいっておっしゃいますけど、違うんですか?」
相 手「そうだよ」
マツダ「何か秘訣でもあるんですか?」
相 手「実はね・・・」
という具合に会話を発展させることができます。
どんなしつもんをすればイエスと言ってもらえるだろうか。
そんなふうに悩む必要はありません。ポイントは、ノーと言われてもその内容に興味、関心を持ち、そこを掘り下げて聞いてあげることなのです。
3. どんな状況でもイエスを言わせるしつもんはある
共感を得るより以前に、初対面で話しかけるきっかけとしても、しつもんは効果的です。セミナーや勉強会などに参加するとき、始まるまでのシーンとした時間。
隣の人に話しかけたいけれど、なかなか最初の一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
そんなときにお勧めなのが、このしつもんです。
「こういう講座に、興味あるんですか?」
講座やセミナーに参加しているのですから、興味があるのは当たり前です。相手の「そうなんですよ」という返事から、会話の糸口がつかめるはずです。
では、しつもんした相手が会社から強制的に参加させられていたとします。おそらく答えはノーでしょう。その場合は、こんなしつもんをつづけるのです。
「どうした参加されたんですか?」
そう聞けば、相手は事情を話してくれるでしょう。イヤイヤ参加している相手に対して「それはたいへんですね」などと共感すれば、その後の会話を発展させることもできるのではないでしょうか。
・ゴルフって難しいんですよね?
・売上を上げることに興味はありますか?