
今日は、パリの街の中で写真を撮ってもらってきました。
撮られるのは、ぼく。
撮ってくれたのは、春にもお願いしたフォトグラファーで、今回が2回目です。
そして妻は、スタイリスト兼プロデューサーとして同行してくれました。
帰ってきて、ふと思ったのです。
ぼく達、自分たちでは写真ってほとんど撮っていないな、と。
出典:ポッドキャスト「ライフトラベラーカフェ」
cafe.249 パリの街で写真を撮ってみよう
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1. 今を生きていると、写真は撮れない
そういえば妻は以前、毎月写真を撮ってインスタに上げる、と言っていたはず。
そう聞いてみると、妻は「それは現在地の話」と笑います。
いまのぼく達は、住む場所も過ごす場所も、刻一刻と変わっていく。
だから記録するより先に、今を生きている。
妻いわく、生きるのに精一杯で、写真を撮るところまでたどり着かないのだそう。
これは、ぼくもよく分かります。
今を残しておきたい、と思う瞬間は確かにある。
けれど本当に今を生きていると、次の瞬間にはもう次の今が来ている。
カメラを向けているあいだに、今が通り過ぎていく。
ふたりで話しながら、写真が少ない理由は案外そこにあるのだと思いました。
いま、残しておきたい「今」はなんですか?
2. 「撮ります」と言われると、どこを向けばいいか分からない
では、撮られるのはどうなのか。
好きか嫌いかで言ったらどっち?と妻に聞いてみました。
答えは「慣れていない」。
家族や友達と記念写真を撮るくらいなら、何とも思わない。
苦手なのは、20代後半あたりから必要になってきたプロフィール写真のほうだと言います。
「はい、あなたを撮ります」と構えられると、カメラのどこに向かえばいいのか分からなくなる。
知らない間に撮られているくらいが、ちょうどいいのだそう。
それはもう盗撮では、と返したら、自然でいいじゃない、と妻。
思い返せば、ぼく達の結婚式の写真も、家族が撮ってくれたiPhoneの1枚だけ。
それも、妻が気づかないうちに撮られた写真です。
一緒に写真を撮ってください、と声をかけてくださる方もいて、それは本当にありがたいこと。
ただそのときも、「私でいいんですか」という気持ちと緊張で、どんな顔をしていいか分からなくなる、と妻は言います。
あなたがいちばん自然な顔になれるのは、誰といるときですか?
3. 「自然に歩いてください」がいちばん難しい

そして今日は、ぼくが撮られる側。
横で見ていた妻に、どうだった?と聞いてみました。
ぼくが1人で撮られていると、どんな表情をしていいか、どこを見ればいいか分からない瞬間がけっこうあったそう。
「自然に歩いてください」と言われて、めっちゃ不自然に歩いていた、とも。
言い訳をさせてもらうと、自然に歩けと言われて自然に歩ける人は、そう多くないはず。
カメラを向けられた瞬間に、顔も体も少しずつ硬くなる。
そこで妻は、カメラの側にまわってくれました。
ぼくを笑わせたり、普通に話しかけたり。
そうすると、いつもの顔がふっと出てくるのだと妻は言います。
カメラに向かって素のままでいるのは、やっぱり難しい。
だからこそ、隣で空気をほどいてくれる人の存在が大きいのだと思います。
あなたの肩の力を、ふっと抜いてくれる人は誰ですか?
4. 撮られるより、撮るほうが向いている
撮影を見ていて、妻は自分のことにも気づいたようです。
「私は、撮るほうが向いているかも」
この構図で、この表情で、この角度とこの光で撮ったら素敵だろうな。
そんな絵が次々に浮かんできて、ついちょこちょこスタイリングしたくなるのだそう。
ただ、自分のことはスタイリングできない。
以前、妻のプロフィール写真を撮ったときは、風で髪が大変なことになりました。
本人いわく、あれはボサボサではなくペッタンコ、らしいですが。
撮られる人と、撮る人と、整える人。
それぞれがそろうと、写真はずいぶん変わる。
今日はそのありがたさを、撮られる側として実感した1日でした。
あなたが「整えたくなる」のは、どんな場面ですか?
5. 美しい街に、自分を置いてみる
今回撮ったのは、観光地ではありません。
人が集まりすぎない街中や、路地の小さなカフェ。
ぼくは、それがいちばんパリらしい景色なのではないかと思っています。
日本からパリに来る方も多いと思います。
観光地のスナップもいいけれど、パリの日常のスナップもおすすめです。
パリは、どこを切り取っても絵になる街。
その美しさの中に自分を置いて、写真を撮ってもらう。
すると、自分に対する感じ方や受け取り方が、少し変わってくると思うのです。
出来上がりが、いまから楽しみ。
怒涛の1週間を終えて、ぼく達はまもなく船の旅に出ます。
次は海の上からお届けできたら。
電波が届かなかったときは、どこかの海でぷかぷか浮かんでいるのだと思っていてください。
あなたを、いちばん美しい景色の中に置くとしたら、どこですか?
