*一般の方に募集した夫婦のお悩み「ケース21」
夫が私から離れてしまい、離婚することになりました。
愛している人との別れがこんなにもつらいことだと思いませんでした。
夫の愛を失って、私がどれだけ夫に依存してきたかわかりました。
これから何を愛して何を愛して生きていけばいいのだろうと、毎日悶々としています。

1. 学びを受け取り、自分軸を取りもどそう!
Mihiro&Wakana’s TALK
愛している人との別れは、この方にとって、とても辛い出来事だったんだね。
けれども「どうしたらいいの?」「どうやって生きたらいいの?」と、外に答えを求めても、残念ながら答えは出ないかも。
もしぼくが質問するとしたら、
「これからどう生きていきたい?」ということかな。
人はすごい窮地にたったり、辛かったりする時、どうしたらいいの!ってなるよね。でも、それではまだ外のものに依存している状態で、そのことに気づけていることは素晴らしい。外のものに依存していることで苦しければ、内にその目を戻してあげればいい。
もっと「私はどうしていきたいか」にフォーカスすると、ちゃんと自分に主軸を戻せる。
答えは必ずやってくるはず。
これから「何を愛していけばいいのか」と悩むところで、自分以外の何かを愛さなきゃいけないと思っているみたいだよね。
誰かよりも、まず自分を愛することが大事だということだよね。
まず外側に依存していたすべてのことを、自分に戻してあげることで、今まで見えなかった自分という世界を見ることができる。
そこは新しい世界だから、そこには何があって、どんなことが起きていて、どうしていきたいかを知ろうとすることで、苦しさという感情にはまってしまった時間を新しい自分を育み、作ることに注いでいくことができる。
どうしていきたいのかと、毎日自分に問いかけて、少しずつでもいいから答えていけるといいよね。そうやって、自分を愛するということを少しずつでも重ねていくと、自分の中に愛が溜まって、その愛に共感してくれる新しい愛する人と出会っていける。
だから、どういう愛を自分にかけていくかが次の愛を見つけるポイントになるのかもしれない。
それを質問にしていくと、
「これからどうしていきたいですか?」
「これからどう生きていきたいですか?」
「自分を愛するために何をしますか?」
といった問いになりそうだね。
離婚という経験は大きな傷かもしれないけれど、その経験から得た学びやメッセージをきちんと受け取る必要があると思う。
そこで初めて「これからはこんな風に生きていきたい」という答えが出てくるから。
そうだね。どんなパートナーシップでも関係を育むには、自分を知り、どんな風に自分に関わっていくかが問われることもあるし、型にはめるのではなく、自分と相手だけのオリジナルのパートナーシップのあり方を築いていくこと。
「どんな自分でいたいか」
「相手とどんな関わりをしたいか」
「相手とどんなことを共有したいか」
「相手とどんなことを生み出していきたいか」
そういうことを自分自身が知り、相手と関係性を作っていくこと。
だから離婚をして気づいた自分の理想の姿を、未来に当てはめていけば、メッセージを受け取ることができやすいし、前に進みやすいと思うの。
具体的に言うと、たとえば「前の結婚の時は、自分の意見をなかなか言えなくて、素直になれなくてうまくいかなかった」とする。だとしたら「今度は自分の意見や感じていることを表現できるような、そういう関わりがしたい」というメッセージが受け取れる。
そういう自分でいるために、ひとり時間の今、どのように過ごすか。
次のパートナーシップではどんなふうに取り入れて関わっていこうかを考えておくのもいいかも。
恋愛が始まっちゃうと、そういうことがどうでも良くなるでしょ?
だから、落ち着いて考えられる今にやっておくといい。
それを質問にすると、こんな感じかな。
「うまくいかなかったのは、何が原因だと思いますか?」
「前の結婚生活で、あなたはパートナーにどうしてほしかったのですか?」
「前の結婚生活で、あなたはどうしたかったのですか?」
うん、その問いに答えるとでてきやすいね!
それに起きた出来事に対して、私たちは嬉しいとか悲しいとか感情を感じるけれど、実は物事に良い悪いはないんだよね。
私は、人生には体験という、いろんな色のガラス玉がたくさんあると思っているの。
どの色のガラス玉が良いとか悪いとかはなくて、それらのガラス玉は、ただ私たちにいろんな経験をさせてくれて、自分らしく生きられるように、悲しいとか苦しいとかの感情をもとにして、わかりやすく道筋を見せてくれるものなんだよね。
赤色のガラス玉が良いことで、青色のガラス玉が悪いことということはなくて、どの色も少し離れたところから見ると、きらきらしているんだよ。
そう考えた時に、この離婚という経験は、相談者さんが本当に自分を生きて幸せになるために必要なメッセージを伝えているのだと思うの。
離婚という経験を受けとめて、本当にどう生きていきたいのか、ということがわかっていけるといいね。
2. ベスト・パートナー・セラピー

「ノートに自分の想いを綴ってみよう」
自分が望んでいたわけでもないのに、パートナーの心が離れて、離婚に至る。
それは辛く、淋しいものでしょう。
「これからどうしたらいいかわからない」
「何を支えに生きていけばいいのだろう」
心折れ、力尽きた時には、そう考えてしまいますよね。
けれども自分より外のことに答えを求めても、答えは見つからないもの。
答えは、自分のかなでしか見つかりません。
自分自身がどう生きたいか、自分にフォーカスすることで、心も傷もただの痛みから、これから自分を支えてくれる糧となっていきます。
離婚という経験をどのようにみて、受け止めて、自分が幸せに生きていくための栄養にしていくかは、あなたの自由なのです。
すべての体験は自分がより幸せの道に行くために起こされているとしたら、離婚という体験は、どんなメッセージや学びがあったでしょうか。
ノートに向かって自分の思いを書いてみるのも、非常に良い内省になります。
今回の結婚では得られなかったもの。
あるいは離婚して気づいた、自分にとって本当の理想のパートナーシップ。
次はどういうパートナーシップを築いていきたいのか。
これからどう生きていきたいのか。
ここででてきた答えは、すべて自分をもっと幸せにするためのキーワードです。
魔法の質問を自分に投げかけながら、
「これからはこんなふうに生きていきたい!」
という答えを少しずつ導き出しましょう。
・結婚生活がうまくいかなかったのは、何が原因だと思いますか?
・あなたはパートナーにどうしてほしかったのですか?
・あなたはどうしたかったのですか?
・離婚はあなたに、どんな未来の幸せをもたらしてくれると思いますか?

*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
上記の魔法の質問に答えてみる