*一般の方に募集した夫婦のお悩み「ケース20」
夫にもう気持ちはありません。離婚をしたいと考えています。
でも子どものことや経済的なことを考えると、不安で踏み切れません。
また離婚に対してなぜか罪悪感を感じてしまい、ためらいがあります。
結局のところ全部自分のせいだと思いながら、相手の顔を見るのもイヤになってしまっています。
どこから動いていけばいいのでしょう。
1. 自分に正直に生きるなら、どんな選択をする?
Mihiro&Wakana’s TALK
この方は、気持ちとしては離婚したいけれど、いくつか不安があって、踏み切れないんだね。ここには3つの理由があると思うんだ。
全部を一緒に考えると混乱しがちだけど、一緒にしないで、ひとつずつバラして考えていくと、道筋がクリアにしやすいと思う。
3つの問題は、次のことだよね。
1. 子どものことを考えると、踏み切れない
2. 経済的な不安を考えると、踏み切れない
3. 離婚に対して罪悪感を感じて、踏み切れない
これをひとつずつ考えていってみようか。
まず「1. 子どものことを考えると、踏み切れない」。
今回はこの問題で、離婚に踏み切れない人は多いよね。WAKANAはどう思う?
もし相談者さんが、「離婚をしたら子どもはかわいそう」「離婚をしたら子どもが不幸になる」と思って、自分らしくない生き方をしているとしたら、少し見方を変えられるかもしれないよね。
まず世の中でよく言われている「〜すべき」「〜したほうがいい」という常識や暗黙のルールをいったん横に置いてみる。その上で「自分にとっての幸せ」を考えてみると、その人にとっての本当の答えが出てくる。
そうやって出てきた答えは、本当にしたいことだから、人が本当にしたいことをしようとする時というのは、自然とパワーも知恵も行動力も湧いてくるものだと思うんだよ。
そうだね。世の中でよく言われていることに対して「本当にそうなのかな?」と、一度考えてみるのはよいことだね。例えば、こんな質問をしてみるといいかもしれない。
「両親が揃っていれば、子どもは幸せですか?」
お母さんって、やっぱり家庭の中心だから、「家族が幸せであることが、私の幸せ。だから家族のためにも、私が我慢すればいいんだ」と考える方もいると思うの。
でもね、やっぱり自分に嘘をついて、自分の気持ちを犠牲にして我慢していても、一番近くにいる家族には伝わると思う。
例え子どもが小さかったとしても、子どもも何かを感じとるはず。
子どもって、親が自分の世界そのものだから、身体と心で精一杯いつも親のことを感じているんだよね。自分自身に嘘をつかずに、自分が幸せでいることが、結局は自分ととても深くつながっている子どもや家族にも嘘をつなかいということで、周りの人たちも正直に生きることにつながると思う。
そうだね。本当に家族を大切にする、家族を幸せにするとは、どういうことなのか、一度考えてみるのがいいかもね。こんな質問を、自分にしてみるのは、どうだろう?
「自分に正直になるとしたら、どんな選択をしますか?」
「両親が揃っていても、子どもが幸せじゃない状態って、どんな状態ですか?」
「もし離婚したとしたら、子どもはどうすれば幸せになると思いますか?」
「親の役割は何ですか?」
そして自分の幸せが、子どもの幸せに直結するとしたら、という視点でも考えてほしいな。
「子どもは、どんな母の生き方を望むと思いますか?」という質問にもぜひ答えてもらいたいね。
実際に離婚した両親の子どもたちの話を聞いたりすることもあるけど、もちろん、子どもにとってパパとママと一緒に暮らすことから人生が始まっているから、一緒がいいという気持ちを持っていて当然。だから、寂しい思いをさせてしまうということは自然と起こってくるかもしれない。
けれど、子どもたちは親を自分で選んでいきていて、そこで起こる体験も実は自分で決めてきている。だから、親は、いかに子どもが自分で決めてきた体験を、良い悪いという判断ではなく、豊かな肥やしとしての経験にしてあげていくか、自分を大切に幸せに生きようとする姿を見せるか、ということの方が、本音を我慢していくことよりも、エネルギーを注いでいくといいことなのかもしれない。
2. ベスト・パートナー・セラピー
「子どもを理由に我慢するのではなく、自分が大切にしたいことを感じてみよう」
すでに離婚も視野にあるけれども、いざ現実の離婚となると、なかなか踏み切れないもの。そのもっとも大きな理由といえば、お子さんではないでしょうか。
子どものことを考えると、両親が揃っていたほうがいいのではないか。
片親になったら、十分な教育や習いごとをさせてあげられないかもしれない。
離婚したことを友達に知られたり、苗字が変わったりしたら、かわいそう。
そんな風に思い悩んで、ためらっている方もいるでしょう。
しかしお子さんにとって両親さえ揃っていたら、それが幸せでしょうか。
もし本音を覆いかくして「子どものためだから」と我慢して過ごしたとして、後でお子さんはどう感じるでしょう。
まず「親は必ず揃っているべき」「子どもが成人するまでは我慢するべき」といった社会通念をいったん脇において、本当は自分がどう生きたいのか、どう選択したいのか、自分に質問してみましょう。
そこで出てきた、あなたの本音はどんなものでしょうか。
そして親として、子どもにしてあげられるベストのことは何でしょうか。
答えはみんな正解です。
安心して、まずは一つひとつじっくり決めて考えていきましょう。
・両親が揃っていれば、子どもは幸せですか?
・自分に正直に生きるとしたら、どんな選択をしますか?
・両親が揃っていても、子どもが幸せじゃない状態とは、どんな状態ですか?
・もし離婚したとしたら、子どもはどうすれば幸せになると思いますか?
・親の役割は何ですか?
・子どもは、どんな親の生き方を望むと思いますか?
*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
KANAKO says
・両親が揃っていれば、子どもは幸せですか?
>そんな事はない、と言い切れない自分がいる。
・自分に正直に生きるとしたら、どんな選択をしますか?
>自立と自由、責任を取る 生き方。 多様性。
・両親が揃っていても、子どもが幸せじゃない状態とは、どんな状態ですか?
>中身がない家族。外側だけの形。 協力も対話も歩み寄りもない両親を見る状態。子供が、安心感や信頼を寄せれない緊張感のある状態。
・もし離婚したとしたら、子どもはどうすれば幸せになると思いますか?
>生き生きしている親の姿を見る事ができたら。日々を丁寧に生き、充実している親を見て、学ぶ事ができれば。
・親の役割は何ですか?
>自立、成長。のサポート。
・子どもは、どんな親の生き方を望むと思いますか?
>日々充実感の中で暮らしている。健康的で明るく仕事を楽しんでいる。