とくにまじめな人にありがちなのですが、初対面の相手や、ビジネス上でおつき合いする相手に、会話のなかで自分の弱いところを見せてはいけないと思っている方が多いようです。
1. 弱みを見せることで距離が縮まることもある
ぼくは、ときにはネガティブな感情を見せることで、相手との距離が縮まることもあると思っています。ネガティブな感情とは、自分の弱音、悩み、失敗談などのことをいいます。
大事なのは。ありのままの自分を相手に見せることです。
自分のことをことさらに強く見せよう、実際の自分よりも大きく見せようとしても、相手との関係性が深まるとは思えません。
たとえば、あなたに何かうまくいかないことがあったとします。
うまくいかなかったことは、あなたにとっては弱い部分でしょう。
しかし、客観的に見ればひとつの出来事にすぎません。ひとつの出来事をありのままに包み隠さず話したからといって、相手から嫌われる理由がどこにあるというのでしょうか。
ありのままの自分を隠したまま、強い自分、ないしは強がっている自分を見せてばかりいたとしましょう。
そうすると、その相手とはずっとそのスタンスで会話しつづけなければなりません。本当の自分ではない姿を見せてつき合っていかなければならなくなるのです。
背伸びした自分を演出しつづけるのは、疲れませんか?
2. 強がるだけでは、いい関係はつくれない
もちろん、ビジネスの現場などでは、ムリをしてでも強い自分を演出しつづけなければならないケースがないとはかぎりません。
あるいは、あなたがムリをしてでも強く見せたいと思い、自分でもムリをすることが苦労にならないのであれば、それはそれでいいと思います。
ただ、相手の立場になって考えてみてください。
目の前の相手がムリして強がっている人だったとしたら、あなたはつき合っていきたいと思いますか?
知られてもいいこと、知られてはいけないことを考えながら会話をするのは、とても疲れることです。会話をすることで疲れてしまうような相手とは、決していい関係は築けません。
ときには、弱音を吐いてしまうぐらいのほうが、親近感が芽生えます。
会話をはずませ、相手の心をつかむためには、等身大の自分をさらけ出す勇気も必要なのです。
ありのままの自分を出していますか?
*書籍の一部を無料でご覧いただけます。
gonta says
自分の失敗談や弱味を
語ることで信用される事が
多いように感じます。
ヤマちゃん says
ありのままの自分を出していますか?
→う〜ん。。。人によりけり(汗)。だけど、(認定講師養成講座を受けた)4年前よりはずっと、ありのままの自分を出せる人の割合が増えました♪
けん says
なかなか自分の失敗するところをだすことができませんでした。
でも、こどもと関わって行くなかで、出来ない姿をみせることで、子どもたちが、チャレンジしてくれるようになったんですよ。
やっぱり、僕たち大人が、いい格好ばっかりしてたらダメだと気がつきました。けん