●登場人物
主人公
稲森佑之介 33歳
妻と子ども
稲森秋保 32歳
稲森良太 3歳
そばや
『七森庵』 山形県山辺町 大蕨(おおわらび)
銀行員の友人
藤田圭太33歳
シンガポールの投資家
池本知春42歳
目次
1話:ただ好きだから(この記事)
2話:独立
3話:固い意志
4話:開店
5話:満員御礼
6話:それから1年
7話:バラ色の未来
8話:夫婦会議
9話:プレゼンテーション
10話:ライバルが大成功
11話:豊かさとは?
1話:ただ好きだから(この記事)
2話:独立
3話:固い意志
4話:開店
5話:満員御礼
6話:それから1年
7話:バラ色の未来
8話:夫婦会議
9話:プレゼンテーション
10話:ライバルが大成功
11話:豊かさとは?
ただ好きだから
山形県の山の中に、
一軒のお蕎麦屋さんがある。
周りには飲食店はなく
通りがかりの人もいない場所。
水がいいから、という理由で
ここにお店を構えたらしい。
こんな場所に人が来るの?
と思いきや、これが結構来るんだ。
その名前は
「七森庵」
実は、常に満席。
そして、予約がとれないお蕎麦屋さんとして、
業界ではちょっとした有名な存在になっている。
予約が取れない理由として
週に3日しか営業していないこと、
しかも1日3組限定とのこと。
これが理由らしい。
とはいっても
なんと1年待ちというから驚いた。
この蕎麦屋の店主は
ちょっと変わった経歴の持ち主。
稲森佑之介、33歳。
町役場に努めていたが、
あまりのそば好きのため、
趣味でそばを作っていた。
週末になるたびに
友人たちを呼んでは
そばを振る舞い
友人たちから
「あまりにうまいんだから、
蕎麦屋でも出したら?」
という言葉に、
本当に蕎麦屋を始めてしまった。
でも、それは
勢いではなく、
じっくりと考えた末の決断だった。
佑之介の
妻である秋保も
同じ町役場に努めていたが
2人で何日間も、いや何週間も毎晩
蕎麦屋をやることについて
話し合ったそうだ。
なぜ、蕎麦屋をやりたいのか?
どんな蕎麦屋を作りたいのか?
2人でどんな人生を歩んでいきたいのか?
うまくいかなかったら、その時はどうするか?
最終的には、
この結論にたどりついた。
蕎麦屋をやる理由、
それは、
「そばが好きだから」
ただ、それだけの理由だが、
十分すぎる理由だろう。
*続きはこちらです
【2話:独立】
レーナ says
好きだからは、生きていくのに最もエネルギーが身体からわいてきます٩(ˊᗜˋ*)و
北川美絵子 says
名月荘で伺ったお蕎麦屋さんのことですね!このタイミングで素敵なお話が読めて嬉しいです。私も書きます。好きだから。
松田友理江 says
「好きなこと」に出逢える人生は最高に幸せだと思います。
1人でも多くの人に、その幸せに気づいて欲しい。
人見啓子 says
『ただ好きだから』
澄み渡った青空の様に爽やかでシンプルだと思いました。
ワクワクするって、こう言うことを言うのですね。