ぼくたちは「選ぶ」という行為に慣れすぎています。
習いたい授業を選択する。
入りたい学校を選ぶ。
働きたい会社を決める。
「このなかから選びなさい」と、親や学校から教えられてきました。
あるものから選べばいい、それが知らず知らずのうちに身についている感覚です。
でも、選択肢にやりたいことがなかったらどうすればいいのでしょうか?
選びたいものがないけれど、そのなかから選ばなければいけないのでしょうか?
必ずしもそうではありません。
なかったら、つくればいいのです。
「新しい選択肢をつくってはいけない」というルールはありません。
「選ぶ」だけでなく、「つくる」という行動もしてみましょう。
1. 選択肢から選ぶのではなく、創造する
デザインに魅了された大学生のぼくは、
本当のデザインができる仕事や会社を探そうと思っていました。
「卒業したらそんなところで働きたい!」と。
いろんな企業を調べ、訪問しました。
働いている方々の話を聴いたり、実際に体験をさせてもらったりもしました。
でも、望んでいるような企業が見つからず、1つの道を選ぶことにしました。
「見つからないのならつくろう」という決断です。
自分が「これだ!」と思うものがないなら、そこから選ぶ必要はないのです。
2. 小さな一歩
決断したら、迷いはありません。自分のパソコンMacintoshをビジネス道具として、
自分の部屋でスタートしました。
しかし顧客はゼロ。経営に関する知識も経験もゼロ。あるのは夢とやる気だけ。
そんな状態からの始まりです。
迷いがまったくなかったか?というと嘘になりますが、
その迷いよりも、前に進むことへの希望が強かったのです。
夢は大きいけれど、一歩は小さく。
でも、確実に。
「もし、失敗したら失うものは何だろう?」です。
まだ研究生として大学に通っていたし、資産ももともとない。地位も名誉も何もありません。
そう考えてみると、失うものはほとんどないということに気がつきました。
小さく始めれば、失うものも小さい。
だからいくらでも取り返しがつきます。
選択肢がなければ、自分でつくり出しましょう。
そして、「失敗したら失うものは何だろう」と自分に問いかけてみてください。
何をつくり出したいですか?
上記の魔法の質問に答えてみる